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Xperia X Performance

実は2年前にスマホを機種変したのだけど、その機種のレポートを書いてなかったので今書く。

モトローラ201Mが性能陳腐化が激しく、辛抱堪らず機種変換したのがソニーXperia Z3。

glemaker.hatenablog.com

国産最高級スマホの性能は素晴らしく、特に2000万画素のカメラとハイレゾ対応のオーディオは文句なし。というか201Mはどうやってもまともなホワイトバランスにならなかったというひどい出来で、あれではモトローラ日本撤退も当然という感じ。

それから、電池も前の晩に100%に充電しておけば帰ってもまだ50%はあるというタフさ。

と気に入って使っていたのだが、kindleの本のブックマークをしようと画面の右上をタップしてもうまくいかない。

そのうちタッチ切れが激しくなり、ロックパターンの入力もできなくなってスマホがまったく使えなくなる危機に。

こんなものリコール扱いだろうと修理に送ったらしれっと修理費の見積もりが来たのでかっとなって、そんな金かけられるか、と機種変したのがXperia X Performance。

Z3が電池の寿命で18ヶ月しか使えなかったのに対し、電池の仕様が控えめの本機は無事24ヶ月の運用を終え次の機種に引き継ぎとなった。

そのX Performanceの特徴などを振り返ってみる。

電池の持ちは悪い。朝充電を終えて、夕方には電池が切れかけている。特にAndroidをバージョンアップしてからが顕著で、確認したらBluetoothが無駄に電池を食っていたのでオフにしたりしてしのいだ。BTのバグはやがて修正されたが、帰りの電車で電子書籍を安心して読むには昼に充電が必要、という電池の持ちの悪さは最後まで本機の泣き所だった。

一方、ミリシタを4Gの回線でプレイするには十分な性能で、昼休みとかでも遅くなるわけでもなく、こういうところはキャリアのハイエンドならでは。音楽もZ3同様ハイレゾ対応。フルHDのモニターも漫画を読むのに苦にならない。

おサイフケータイ対応なのでこの機種からモバイルSUICAに移行した。

というところまではいいんだけど、以下、電池の持ち以外の欠点。

Ingressで位置情報がうまくつかめない。歩いて移動してもポータルが近づかない。ハックしようとするとポータルがどこかに飛ぶ、挙句は位置情報が不明ですで動作不能に。GPSロガーではちゃんと位置情報が得られているのに、なぜIngressでまともに使えないのかは謎だった。これのおかげでやり遂げられなかったミッションとかあるので正直この1点でも許しがたい。

音楽データの転送はマイクロUSBでPCに接続するのが本来の方法だが、Z3もそうだったけど、マイクロUSBというのがアホみたいによく接続か切れる。複数のケーブルで試したが、PCにつないだスマホがちょっとでも動くと切れる。接続が確かな状態でもスマホが応答しなくなったり、何分も経ってようやく応答が帰ってきたり、と、音楽データの転送にやたら忍耐を強いられた。

率直に言って、本体の電源を落としてSDを取り出してカードリーダーで音楽データを送るほうがはるかに楽だった。

Bluetoothは、カーナビとの接続は百発百中なのでよかったが、それ以外は今ひとつ。コカコーラの自販機との接続にたびたび失敗する。まあそれはいい。

今年Chromebookを導入して、スマートロックを試してみたら、これが全然使えない。まずChromebookからスマホが見つからない。見つかったと思ってスマートロックを設定しても、スマホからロックが解除されることは全くといっていいほどなかった。

しかし、これは解決策があったかもしれない。というのも、初期化してみたら、アプリのセッティングが完了する前は普通にスマートロックが使えたから。で、初期化前と同様にアプリのインストールが完了したらまた使えなくなった。

どれかのアプリを外せばよかったのかもしれないが、自分の能力では問題の切り分けはできなかった。

なお、初期化に当たりうっかり数年分のキャリアメールを喪失した。まあそれでも困らないので、定期的に古いデータは捨てるのが人生にはプラスになるかもしれない。

そして、本機を手放す最大の動機が、イヤホンジャックの接続不良。

これは自宅外でリズムゲームをやる上で致命的な問題。音楽ならBTレシーバーでもまあいいかもしれない。ハイレゾはあきらめることになるが。しかし、リズムゲームでは、BTレシーバーのタイムラグは致命的で、まともにプレイできなくなる。

自分がスマホに要求する性能は良好なミリシタマシンであるから、この時点でスマホを手放すことは確定した。

なお、どんな異常かというと、イヤホンでボーカルが聞こえなくなるというもの。再生する曲がカラオケになってるから???となる。これは、イヤホンジャックのLとRの+の接続が正常で、アース線の接続がダメになっている状態。だから、左右で電位差がある音は再生できるが、左右で同位相の音は、電位差がなく再生されない。普通ボーカルや低音がこれに当たる。

まあこれは、イヤホンケーブルを太いものに変えたのが影響しているかもしれないが、しかし、ソニーのケーブルでソニースマホのイヤホンジャックを壊したというのはどうも解せない。

なお、今日のスマホはUSB-Cの端子にイヤホン変換ケーブルを接続するようになっている。これの利点はイヤホンジャックが壊れても変換ケーブルを交換すれば済むこと。スマホがイヤホンジャックを廃止するのは単なるコストカットのためだけではない。

以下、手放す前に撮影した当該機の写真。

TPUケースに入った本体。ケースは使っていたが保護シートは使わなかった。

201Mのゴリラガラスで保護シートはいらないと分かっていたので本機も使わなかったが、目立つキズはつかず、太陽を反射してかろうじて分かるようなキズしかつかなかった。

ケースから出した状態。モニターのガラスが端部で丸く研磨された3次元形状ではシートなど貼る気はなくなる。

TPUケースとストラップを使えば落としてモニターを割るリスクはほとんどなくなる。

ストラップが本体ではなくケースなのも悪くない。ストラップに無理な力がかかるとケースがちぎれて、それ以上の力が人やスマホにかからない。ケースは買い換えればいい(買い替えた)。

ケースで運用してたので外観のキズはUSBの端子周りのみ。

背面カメラはZ3同様比較的高性能。

日本仕様はアンテナの関係で背面の一部がプラスティックになっている。

フルセグが受信できるがほとんど使わなかった。

電源ボタンは指紋センサー兼用。電池が膨らんでロックパターンが入れられない事態を想定したが、結局電池はほとんど消耗しなかった。

カメラの作例。といってもこの大きさに縮小したら解像度もなにもないが。

アメ横の屋内で撮影。暗くてもこれだけ映るのではもはや専用のカメラを買う人はそれは減るだろうし、昼夜なくみんな写真をとるはずだ。

そして、新たに機種変したスマホは何か。それはまたいずれ報告したい。