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ミリオンライブ4th連動CD

国民的なアイドルプロジェクトといえば39プロジェクト。

その全身であるアイドルマスターミリオンライブ!のまだシアター組が37人だった頃のクライマックスがミリオン4thライブ。

テーマ曲「Thank You!」で「手作りの「ぶどーかん」」と歌われる武道館にわずか4年目にして到達した。それがGreeの配信するブラウザゲームであることを考えれば驚異的と言える。時節ごとに有名声優を起用するでもなく、誰にでも楽しさが分かるリズムゲームでもなく、あるのは765プロの名前と765ASの威光のみ。

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本当に手探りの状態からスタートしたライブが次々と盛り上がっていったこと、提供する音楽がどれも高品質だったこと、そして、ゲームが提供するテキストや絵柄が伝える各アイドルのキャラクターの深い味わいがミリオンライブ!の成功の秘訣だと思う。ほとんど無名だった37人の新人声優をプレイヤーと一緒に成長させるという試みは大胆で、かつ成功の可能性を秘めたものだった。

2017年が近づいたころにゲームの告知で、4thライブは武道館というのが分かった(じっさいは3rdの最終日に「次は武道館!」と告知されていた)。年度末で到底行けなかったけれど、ライブ配信を見るとやはり「現地で見たかった」という感想になる。

「後ろまでもちゃんと見えているからね」という歌詞が、実際に武道館でやって本当だと分かるのは感無量。武道館はキャパは大きいが、上階席が前にせり出していて意外なほど舞台に近い。そしてこの気持ちが、SSAでも、そしておそらく野外コンサートでも変わらないことは間違いないと思う。

4thライブはミリシタのリリースが発表され、そこで、病気療養のため出席できなかった田中琴葉種田梨沙)のモデルも作られていて、いずれ加わる予定ということも明らかにされたという。

リアルタイム要素がゼロのブラウザゲームのミリオンライブ!は、この頃多くのプロデューサーが限界に来ていると感じていた。そこに3DCGで各アイドルが動くリズムゲームのリリースは歓喜の声で迎えられた。最初こそ「万人向けになったなあ」というゲームの中身も、1年、2年と進むとミリオンライブ!固有のカオスが明らかになる。もちろん、グリマスが終了する前に田中琴葉の参入も実現した。

「武道館」が節目という意識はいろいろなところであったのかもしれない。4thライブのためにリリースされたCDが名曲ぞろいというところでもそれが分かる。ミリシタでイベントと連動して順次実装が進んでいるが、ウィルゴの「プリムラ」、アクアリウスの「待ちぼうけのLacrima」、ジェミニの「永遠の花」、カプリコーンの「NO CURRY NO LIFE」など、印象に残る曲ばかりである。また、3日間の公演のそれぞれのテーマ、太陽、月、星に合わせたそれぞれの全員曲、「サンリズム・オーケストラ♪」、「brave HARMONY」、「Starly Melody」もその立場にふさわしい曲。また、これらはミリシタリリース後にAngel、Fairy、Princessの13人ずつが歌うバージョンもリリースされ、ミリシタでは13人プレイを楽しむことができる。

7thライブは残念ながらキャンセルになり、3周年イベントもこの通りステイ・ホーム型となってしまった。しかし、ライブの配信で盛り上がりを見せているように、ミリオンのポテンシャルはこんなことでは削れない。ミリオン8周年、ミリシタ4周年にこれまでを上回る勢いで復活することを信じている。