PCのCドライブにしていたSSDが、マイクロソフトフライトシミュレーター2020をインストールするのに容量が足りなかったので、1TBのSSDに交換した。
本当は、この問題の一番経済的な解決は、元の250GBのSSDはそのままにして、余っている240GBのSSDもPCにとりつけ、二つのSSDの領域をCドライブに統合すること。あるいは、SSDをDなりEなりのドライブにして、そこにフライトシムをインストールすること。
しかし、SSDのインターフェスにSATAとM.2の2通りがあること、M.2でPCI-eのSSDは爆速であることを知ってしまうと、そっちから目が離せなくなってしまう。最近のSSDはケースに入ってないのが多いなと思ったらそっちの方が高性能だったとは。
PCのマザーボードが3年も前に買ったもので、それがM.2のスロットがなければまた話が違ってくるのだが、ASUSならよかろうと適当にH270のマザーボードを選んでいたら既にM.2があった。PCI-e 3.0で32Gb/sが限界とはいえ、NVMeのSSDは余裕で使える。
高性能のグラボのように高価ならまだしも、1TBの容量があってもせいぜいSATAの製品の倍程度なので、「フライトシムを快適にやるための必要な経費」としては「安い」という判断になった。
製品はいろいろ調べたが、CorsairのMP600にした。スペース的に入るのでヒートシンクつきがいいし、PCI-e 4.0対応なので将来性もある。
それでさっそく製品を購入してきて取り付け。よく「ネジが同梱されていない」という話を聞くが、この製品もそうで、ネジの方はマザーボードの方に同梱されてた。非常に小さいネジで失くさないようにするのが大変。しかしネジがないとSSDを安定した状態にはできない。タワーケースを横にして、磁力のあるドライバーを使って無事ネジを止められた。
次は旧SSDからのデータの引っ越し。Corsair SSD Toolboxというソフトが配布されているのでサイトからDLしてインストールした。これを使えばディスククローンが可能。
ただ、どういうわけかうちのPCではこのソフトによるディスククローンができなかった。
それでは、と、普段使っているAOMEI Backupperに課金してPro版にアップデートした。
Pro版ではGPTのディスクもクローンできる。容量が大きいドライブにクローンするときの各区画の容量は自動で調整される(細かい調整はできない)。普段のバックアップを増分でなく差分にしたかったので、それもPro版から可能になる。
ちなみにSSDを導入してからほぼ毎日SSDのイメージバックアップをHDDにとるようにしている。ドライブがクラッシュしたことはないが、うっかりファイルを消すことがあった場合もバックアップから復元できる。やらない手はない。SNSを見るとデータをロストした話をよく聞くが、PCなりスマホなりを入手したらデータをいかにバックアップするかは最初に考えることだろうと思う。ハードは壊れても金を出せば買えるが、データはいくら出しても買えない。
AOMEI Backupperでディスククローンは無事終了。PCから旧SSDを外して電源を入れたら、何事もなかったかのように新SSDがCドライブになって起動した。デスクトップは何も変わらず、容量を確認したら確かに大きくなっている。
ただ、常駐させていたCrystal Diskinfoが「温度50℃を超えてます」と頻繁に警告するようになった。これは8.8.9にバージョンアップして解決。M.2のSSDの温度の閾値がこれで変わる。
ベンチマークの結果はこれ。
シーケンシャルはMP600の可能性を100%引き出してはいないが、SATAに比べれば圧倒的に速い。26Gb/sほど。
旧SSDの結果はこれ。Crystal Disk Markのバージョンが違うが、シーケンシャルが大違いとかランダムがあまり変わらないとかはこれで分かると思う。そう、ランダムがあまり変わらないので、SSD→SSDの交換は体感速度がほとんど変わらない。
あとはフライトシムの再インストール。DからCへの引っ越しはいくらか手間取ったが無事完了した。詳しくは下記;
ゲームの起動は明らかに速くなった。
HDDにインストールしたときは起動まで時間がかかるから違うことをやるか、という感じだったのが、待っていればすぐ立ち上がるようになった。その分飛行時間を稼げると思う。
矢吹可奈もこれならOK。
CORSAIR M.2 SSD Force MP600シリーズ 1TB CSSD-F1000GBMP600 HD2593
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