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VRでフライトシムの道(その1:VRゴーグル選び)

マイクロソフトフライトシミュレーター2020が2020年12月のアップデートでVRに対応した。

www.famitsu.com

前々からフライトシミュレーターはVRゴーグルが必要と思っていたので、ついに来たかという感じ。パイロットの訓練に使うシミュレーターは実際、操縦席から見える視界全体をカバーしている。パソコンの正面の狭いモニターでプレイするのはやはり無理がある。これをカバーするために操縦桿のボタンの操作で素早く視界を切り替えられるようになっているが、実際の方向に頭を向けて見るのとモニターの画面を切り替えるのでは臨場感がまるで違う。

今まで興味がなかったVRゴーグルも、MSFSが対応するとなるとがぜん興味が湧いてくる。調べて見るとどうも簡単に買えそうだと分かり、この正月休みの間に入手した。

VRゴーグルの選び方はネットにいろいろ情報があるが、自分なりに把握した選ぶポイントをいくつか書きたい。

まずVRゴーグルの自由度。Youtubeなどに上がっている360°視界のVR動画は、基本的に頭の位置は固定で、見る方向だけを自由に選べる。これは水平2軸と鉛直軸の3軸回りの回転だけをサポートしているので3自由度(3DoF)。これに対し、3軸に対する頭の動きも考慮するのが6自由度(6DoF)。3DoFの動画を見るだけならスマートフォンVRゴーグルにセットして見ればいい。しかし、ゲームで頭の動きをリアルに入力するとなると6DoFが要求される。

フライトシミュレーターであれば、3DoFは頭の位置を固定してぐるぐる見回すしかできない。6DoFだと、計器に顔を近づけて確認したり、窓から頭を出して車輪を見たり真下を確認したりできる。そして、MSFS2020は6DoFのVRをサポートしている。

6DoFの頭の動きをVRゴーグルが検出するトラッキングの方式は大きく2通りある。外部方式は部屋のどこかにゴーグルを観察するカメラを設置する。これに対し、インサイドアウト方式はゴーグルにいくつか取り付けられたカメラが、見えている景色を解析して頭の動きを検出する(他にジャイロセンサーなども使う)。後者はデバイスがゴーグルだけで完結する。

6DoFでインサイドアウト方式、というところまででVRゴーグルは数種類に絞ることができる。

MSFS2020のVRはOpen XRに準拠している。これに対応するVRゴーグルが選定対象になる。

今現在容易に買える製品では、Oculus Quest 2とHTC VIVE Cosmosの2択になってくる。これを比較すると以下の通り。

機種 Oculus Quest 2 HTC VIVE Cosmos
価格 37,180円(64GB) 82,370円(年末年始限定価格)
解像度 2x1832x1920 2x1440x1700
PCとの接続 USB Display Port+USB
外部電源 なし あり
単独での使用 不可
Facebookアカウント 必要 不要

ニュースではOculusもHTC VIVEもMSFSで両方使えるとあるが、確実に使える、という情報が今のところない。一方でAmazonなど見ると初期不良で使えないとかFacebookのアカウントがBANされると使えないとか余分な情報はかなりある(なぜそんなに簡単にFBでBANされるのかw)。情報社会と言いつつ今家にあるPCで確実に使えるという情報はなかなか手に入らない。これが情報社会の真の姿。

という状況でVRゴーグル単体でも遊べ価格も4万円以下というのは訴求力があり、今回Oculus Quest 2を選定した。カメラ量販店に注文したら翌日には届くというありがたさ(箱は十分電車で持ち運べる大きさなので本当に急ぐ場合は店舗で買えばいい)。

届いたOculusは、電池も65%ほど充電してあったのでさっそく使えた。FBのアカウントでログインするとさっそくいろいろなコンテンツが使える。チュートリアルだけでもVRの面白さや可能性がかなり分かる。

そして、USBのケーブル1本で本当にPCに接続でき、MSFSをVRでできるということまでこの休みの間に確認できた。

VRはこうして体験してみて分かったが、まるで結婚のようだと思った。してみることを想像はできる。人生1回ぐらいはしてみるものだ。だけど、やらないという選択も尊重できる。そして、してみると想像以上に世界が違って見える。

まずはOculus Quest 2を導入しましたという話。細かいことはまた後程。

【国内正規品】 HTC VIVE Cosmos (2020)

【国内正規品】 HTC VIVE Cosmos (2020)

  • 発売日: 2020/06/01
  • メディア: Video Game