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Chromebookの更新

2018年にAndroidタブレットを更新しようとして、いっそChromebookにしようと、ASUSのC101PAを買った。これが思った以上に便利で、日々使っていたのだが、電池に寿命が来てしまった。

ChromebookGoogleChrome OSが動くPCの総称。もっと分かりやすく言うと、WEBブラウザChromeを動かすのに特化したPCで、Chrome上で提供されるアプリを使って作業する。Chromeが動けばいいのでPCとしての性能は低く、その分価格は安い。

Chromebookのコンセプトはそれほど斬新ではなく、クラウドコンピューティングに特化すれば各自が使うPCは最小限の性能でいい、という話はかなり前からあった。ネットやWEBアプリの進歩が追いついてなかったことと、「最小限」のハードルが存外に高かったので最近まで流行らなかったのだと思う。

Chromebookが広く使われるようになったのは、学校で教材として大量導入されたため。PCが安価なら教材が安く揃えられる。アプリやデータをクラウドで管理すれば個々のPCのメンテは簡単になる。生徒は棚からPCを取り出し、Googleのアカウントでログインし、勉強で使い、PCを初期化して返す。同じPCを複数人で使えるし、セキュリティもあまり問題にならない。

2018年だと教材と言っても外国の話だったが、今はGIGAスクール構想で日本の学校にも次々と導入されている。おかげで今は地方の電気店にも店頭にChromebookがある。

こういう状況なのでC101PAの次の機種はすぐ決まった。Lenovo IdeaPad Duetだ。価格はC101PAを買ったときとほぼ同じ。

これが旧機種のC101PA。

10.1インチのモニタは必要十分だが、解像度が1280x800なのが難点。ヒンジが360°回って反対向きに折ってタブレットになるのは便利だったが、そうやって電子書籍を読もうとするとドットが荒く細かい字が読みにくかった

一方、キーボードは意外に打ちやすく、これを手に入れてからカクヨムやPixivに小説を書いたりするようになった。

後継機を重ねてみる。やや小さい。重さはC101PAが903gでLenovoが933gであまり変わらず。

Lenovoタブレット型で、磁石で裏カバーとキーボードをつけるとノートPCとして使える。ヒンジがプラプラでどうかと思ったが、あぐらをかいて膝の上でキーボードを打つ、という使い方もあまり問題なくできた。

タブレット単体では450gなのでぐっと軽くなる。裏カバーが222gで、両者を足して672g。Bluetoothマウスとキーボードを買ってみた。マウスは順調に使える。キーボードはやや打ちにくい。

C101PAはUSB-Cが2個、普通のUSBが1個あって、USBマウスが普通に使えた。LenovoはUSB-Cが1個で、USB-Cからテレビにつないで動画を見るには、操作用にBTマウスを導入する必要があった。C101PAはテレビにつなぐとフルHDの解像度が出せるので、動画視聴には便利に使っていた(テレビのアプリはUIが使いにくく、PCをつないでマウスで操作する方が簡単)。

新旧2台のChromebook。モニターは同じ10.1インチ。Lenovoは1920x1200で十分細かい。長くかかったが、これでようやくNexus 7(2013)の後継となるタブレットが手に入った感じ。

Chromebookクラウドコンピューティングだから性能は最低限でいい、というのは、やはり通用しなかった。

C101PAの難点はモニターの解像度の他に、16GBしかないストレージ。この容量だとOSとアプリがほとんどを占めてしまい、ローカルに保存できるデータはかなり限られる。電子書籍は漫画を何冊かDLしたら終わりになる。

使うアプリがGoogleのドキュメントやスプレッドシートなら問題にならないが、それしかできないノートPCはやはり不便だ。

けっきょく、ChromebookAndroidアプリが使える方向に進化し、それに合わせてCPUの性能とローカルのストレージが改善された。依然としてWindows PCよりは低性能だが、C101PAに比べるとLenovo IdeaPad Duetはかなり進歩している。

モニター解像度がWXGAからWUXGAになり、メモリーが同じ4GBとはいえDDR3からDDR4になり、ストレージは16GBから128GBになった。CPUはHexa-core (Dual A72, Quad A53)の2GHzからMediaTek Helio P60T プロセッサーの2GHzになった。

おかげで、電子書籍をかなり入れて持ち運べる。大きいPDFを開いてもサクサク閲覧できる。動画もけっこう入れられる。

また、OSに、C101PAにない機能も追加されている。Chrome OSは随時更新だったが、古いハードでは使えない機能があったということ。

性能が進歩したので、タッチペンを導入してイラストも描いてみようかと考えている。アプリはCLIP STUDIOにAndroid版がある。

電池は新品だとかなり長持ちし、充電は2,3日に1回というペースになりそう。

ただ、C101PAも2,3日に1回の充電で使っていたのに、3年で電池がダメになった。この寿命の短さは価格が安いというメリットを帳消しにしかねないので、なんとかならないかと思う。デスクトップPCなら買って3年でダメになるパーツはそうそうない。小学生に持たせるにしても、電池の寿命が来るから1年生が手にしたPCは卒業まで使えない。リチウムイオン電池の技術革新か、電池を標準化して交換可能にするか、何か対策があるといいと思う。3年ぐらいで本体丸ごと買い替えは環境にもよろしくない。