ソニー主催の恐竜科学博、9月12日まで開催。まだ間に合う!
お盆休み早々に行ってきた。コロナ禍の真っ最中とはいえ、さすがに入場料3000円のイベントは密にはならないだろうという読み。
オンラインでも手数料を別途取られることがなく3000円ぽっきりだった。ありがたい!
すごい久しぶりの横浜。台風接近で天気が悪く全然人がいない。
そして入場。入場規制に備えて時間指定のチケットを買ったが、制限がないどころか当日券も余裕で買えた。もう少し混んでてもいいんじゃないかな。
展示はいきなり恐竜の足跡。
エドモントサウルスの頭骨。
口の先端は「カモノハシ竜」と言われるように扁平になっていて、奥歯は植物をすりつぶすための緻密なデンタルバッテリーになってる。
最新の研究を反映したティラノサウルスの一生。
生まれたばかりだと羽毛がモサモサで可愛い♡。
パキケファロサウルスの頭。最近の研究だと頭突きはしなかったらしい。
頭突きの力比べじゃなく頭の周りのフリルの装飾の方がモテる決め手だったかもしれない。
今回は全身の80%が見つかったというトリケラトプスの「レイン」が目玉。全身骨格から幼少期の形を復元して作ったのがこの幼体の骨格模型。かわいい♡。
可愛いんだけど、走り方がまるっきり哺乳類で爬虫類っぽさが足りない。
巨大翼竜ケツァルコアトルス。地上を四つ足で這って得物を襲っていたと推測されていた。
鳥だとアホウドリあたりも助走つけないと飛べないので、零戦クラスのケツァルコアトルスが地上から軽やかに離陸できたかは分からない。翼竜はいろいろと謎。
モササウルス。
動画を鑑賞してからメインの展示、トリケラトプスの「レイン」とティラノサウルスの「スタン」。
レインの展示が主役だが、スタンも日本で展示されるのは初めて。
でかい(確信)。
レインは骨だけでなく皮膚の化石も出てきた。トリケラトプスの皮膚が分かったのはこれが初めて。
大型の恐竜なので羽毛がほとんどなくウロコに覆われていた。羽毛は特定のウロコの真ん中からトゲのように生えていたらしい。ウロコと合わせて防御のためだろう。
今にも襲い掛かろうとするスタン。かっこいい。
実物を見ないと分からない、ティラノサウルスの口の中。哺乳類は口の上を骨で蓋する二次口蓋が発達しているが、恐竜は骨が真ん中でつながっていない。
哺乳類は咀嚼しながら呼吸できるように二次口蓋が発達したというが、肉食恐竜は咀嚼しないので不要ということらしい。
顎を水平にも動かせる哺乳類は器用に咀嚼できるが、恐竜は顎を上下に動かすしかできない。しかし、草食恐竜は奥歯を斜めにかみ合うデンタルバッテリーにして、上下の動きで植物をすりつぶせるようになっている。そういう咀嚼なら二次口蓋が柔らかくても問題ないだろう。これはどっちが優れていてどっちが劣っているという話ではない。
というか、哺乳類は永久歯がすり減ったらもう餌が食べられなくて飢え死にする。恐竜はすり減った歯は抜け落ち、新しい歯が次々と供給される。牛の寿命は20年ぐらい、これに対し大型の恐竜は50年以上。人によっては100年以上という説も唱えている。少なくとも歯で寿命は決まっていない。ゾウは数十年の寿命があるが、臼歯を順番に使って1本ずつすり減るようにしてこの寿命に耐えるようにしている。
お昼なのでここで食事にした。メニューは少なく値段は高い。とはいえ、小坂菜緒コラボメニューというのもある。
骨付きウインナーやきそばにした。ウインナーが豪華なので納得できる。それより人が少なくて何かに感染する気が全くしない。ドリンクのストローは時世に合わせて紙製。「恐竜科学博」のプレートは食べられる。
日本の恐竜博は相変わらずレベルが高い。日本人が恐竜好きで、子供も旺盛に知識を取り込んでくれている。日本人の研究者も世界で活躍している。気がついたらすごい国になっていた。