Great Spangled Weblog

コメントははてなにログインすると可能になります(SPAM対策です)

ニコン双眼鏡8×20HG

スポーツスターEXが限界なので新しく双眼鏡を買った。

ニコン8x20HG L DCF。

アニメ『輪るピングドラム』の4話で荻野目苹果がバードウォッチングに使っていた双眼鏡として知られる。

写真だけ見て描いたせいか実物より5割ぐらい大きく、30mmあるいは42mmサイズになっているがw

価格はスポーツスターEXの3倍ほどして、それでいて口径20mmに実視界6.8°とスペックもふるわず、買うのをずっとためらってきたが、ついに決断した。

立派な人工皮革のケースがついている。ケースに入れるとかなりコンパクトで、カメラバッグの片隅に入れられる。

対物レンズは20mmでスポーツスターEXより小さい。キャップは、梱包時の簡易なキャップもない。対物レンズは首から下げれば下向きになるし、ケースでは奥に入るので不要という判断。いかにも実地で双眼鏡を使っている人らしい考えだと思う。

接眼レンズ側。アイレリーフは15mmでメガネでも見やすい。スポーツスターEXは10mmだったので眼鏡にぐっと押し付ける必要があったが、この双眼鏡はただ眼鏡の前に当てるだけ。

裸眼で見るときは回転繰り出しのアイカップを伸張。左右の視度調整は中央のリングで行う。

たたむと小さくなる。接眼レンズのキャップはストラップにリングを通してあって失くす心配がない。

スポーツスターEXとの比較。口径が25mmから20mmに減ってその分コンパクトになっている。重さも300gから270gと1割減。

使うときのサイズも一回り小さい。

ピントリングが8x20HGでは先端にあって、薬指で回すことになる。この位置にあるのはおそらく、本体のフレームの剛性と強度を確保するため。本体はマグネシウム合金で軽くてしっかりしている。

実際に使ってみてどうかというと、視界はクリアでとても見やすかった。また、ピントリングの加工が精密で、グリスの感触もちょうどよく、操作して気持ちがいい。全体の仕上げも丁寧で値段なりの高級感がある。

実視界が6.8°だと、眼鏡を使っても全視野見渡せて、若干狭い感じ。それより、幅や水平をうまく合わせないと眼鏡で両目の視野が確保しずらく、「視界が広いというのは広く見えるという以外にもメリットがあるのだな」と思った。

口径は25mmに対し20mmなので面積が64%に減ってしまっているが、それほどは暗く見えない。全面マルチコーティングの効果。

画質に不満はないが、明暗差が激しいと若干色にじみが出るようだ。確認したらEDレンズを使っていない。

さっそくこの双眼鏡を持って近くに出かけたが、いきなりノスリが道端の畔にいたり(双眼鏡がなくてもよく見えた!)、住宅と田畑が半々ぐらいの場所にチョウゲンボウがいたりと、さっそく猛禽をいろいろ見られた。

これは偶然珍しいものが見られたというより、新しい双眼鏡を手にして鳥に注意をするようになったから、普段からいる鳥に気がついたのだと思う。

こういう小型双眼鏡は、出かけるときにはできるだけ持っていきたい。