秋の日は釣瓶落とし。すっかり日没が早くなってしまった。うかうかしているとすぐ真っ暗になって写真をなかなか撮れない。
とフィルムカメラ時代の発想でながらくいたけれど、デジタルカメラなら暗闇を恐れることがないと気づいてしまった。
暗い場所でも、暗いままに撮影すればそれでいいのではないか。露出が難しいといっても撮影してすぐ確認できる。ミラーレスならファインダーでいい感じに露出を合わせればそのまま写真に残せる。
そう考えて、まずはD700に明るい単焦点レンズをつけてスナップ撮影してみた。レンズはDC135mm f/2Dと、AiAF 85mm f/1.8Sと、AiAF 50mm /f1.4S。
DC135mmで宵の口から撮影。まだ不慣れでブレてしまったがこれもまたよし。
開放で撮影することになるのでどこにピントを合わせるかはわりと重要。何か所かトライしてこれを選んだ。
これは85mm。
カメラの設定は、ホワイトバランスは晴天にした。でないと様々な光の色が勝手に補正されてしまう。絞りは開放か、開放で画質が厳しい場合は画質を維持できる範囲で明るい絞り。シャッタースピードは手振れを起こさない値にして、明るさはISO感度で調整する。ｌ
これは50mm。この写真は開放でとくに粗がでなかった。
こちらはぽやっとしてしまったので１段絞った。
コンクリート打ちっぱなしのガレージ。照明の明暗差が撮影すると肉眼で見るよりきつくて、これも露出を迷った。奥の壁が暗く落ち込んでいるこれを選択。
夜間スナップは、ありふれた日常の中で撮影技術をいろいろ駆使して、意外性のある風景を残すことができる。これからの季節はもっと精進したい。
