Great Spangled Weblog

コメントははてなにログインすると可能になります(SPAM対策です)

クサガメ20歳の受難

結論から言うと、コイツに気をつけろ、という話。

アライグマ。特定外来生物になって駆除が進められているが、それにもかかわらず日増しに数が増えている。

うちのクサガメは20年目でもまだ元気に生きている。ベランダで日光を好きなだけ浴び、冬に水が凍ってもどうということもない。

しかし、去年11月に朝になったらケージから外に出ていたということがあった。大きくなったので脱走したのだろうか、とその時は思った。

それが今年になって犯人が判明。ベランダでガチャガチャ音がするので覗いて見たら、アライグマがカメを捕まえようとしていた。すかさず撮影。フラッシュライトを照らして追い払った。アライグマは2頭のつがいで来ていた。

すぐ市役所に通報して、しばらく罠を仕掛けていたが捕獲に失敗。

とはいえ、アライグマといえども20歳になるクサガメを殺すことはできないだろう、と甘く見ていた。この時点で尻尾が短くなっていたことを真剣に考えるべきだった。

そして…。

やられた。

寝ている間に襲われて、朝にはこの状態。

ベランダの隅でクサガメはみつかり、命に別状はなさそうだったが…。

尻尾がますます短くなり、そして右足が膝から先がなくなっていた。左足もつま先を持って行かれた。

検索すると、カメがアライグマに四肢を持って行かれる事例が相次いでいた。犬や猫なら甲羅に引っ込んだ亀の手足に何もできないが、アライグマは指が長く、カメが体の側面にくっつけている手足を無理やり引き出して噛みちぎることができる。そうでなくても、カメを掴んで水場の外に運び出せるのはサルを除けばアライグマぐらいしかいない。

これはもう、足1本で済んだのは運がいい方。そしてもうこれ以上四肢を渡すわけにはいかない。

まず、足が1本でも陸に上がれるように陸場のレイアウト変更。

そして、夜は家に入れることにした。座敷ガメ状態にすると、自分で落ち着く場所を見つけてじっとしている。

朝にはベランダに出して、アライグマが来ない昼間はそこにいさせて、夜は屋内へ。

当然水替えは頻繁にするので、レイアウト変更で水の量は減らすことにした。

襲われて一週間ほどは、怯えてばかりで食欲もなかったが、今は水に入れるとバクバク餌を食べる。衛生状態に気をつけてこのまま怪我の回復を図りたい。

そして赤外線カメラを配置して、アライグマが来る頻度を確認することにした。カメがいなければベランダまで来ないかもしれないが。

アライグマは各所で被害を出しているが、カメにとっては天敵と言ってもいい。皆さんも気をつけてほしい。