Great Spangled Weblog

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きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?

この夏科まで学未来館で行われていたロボット展に6月に行ってきた。

www.miraikan.jst.go.jp

本展のみどころは、一堂に集結した多彩なロボットたち。世界初の人型ロボット「WABOT-1(ワボット-ワン) 」をはじめ、体高4メートルを超える汎用人型重機「零式人機(れいしきじんき) ver.1.2」や、どこにいてもロボットを通して社会の活動に参加できる遠隔操作が可能な分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」、実在する人物の写真や音声などのデータを元に再現されたデジタルクローンなど、日本のロボット開発の礎となったロボットから、本邦初公開の最新ロボットまで多岐にわたります。また、本展後半では、インタラクティブな体験展示を通して、ロボットとともに変わりゆく人間のあり方や、その先の未来像に思いをはせます

リンク先の文章にあるように(強調筆者)、単にロボットを展示するだけではなく、それによって変わっていく人間の姿も追いかけた展示になっていた。

ゆりかもめ船の科学館駅(現東京国際線クルーズターミナル出来)で降りる。右下の新型コロナ療養施設は歴史的な記録になるのではと思う。

まずは「ロボットって、なんだ?」とロボットの展示。

日本のロボットの始まりということでWABOT-1の展示。

経産省などが開発したHRP。

ソニーAIBO

ホンダのASIMO

HRP-2プロメテ。出渕裕氏のデザイン。

ロボットが何か、の後に人間は何か? を問いかける。これが従前のロボット展と違うところ。

川崎重工のロボット。

アシストスーツ。ロボットは何も独立した機体である必要もなく、要素をバラして人間と協調させることで無限の可能性がある。

人に尻尾をつけたらどうなるか、というアイデア

人の手を増やすことだってやっていい。

パワードスーツのようなものもある。

ネコミミも立派なロボット技術。

ロボットによる肉体の拡張について。

土木工事用ロボット。

人が操縦して、危険な現場でロボットが動く。

こちらは実用化されている産業用ロボット、NAXSTAGE。

重い障害がある方もロボットを操縦して店員の仕事ができる。仕事を通して人と触れ合うことで、ただ介護されるだけでは得られない充足感が得られるという。

介護の現場では、アニマルセラピーの役目を担うロボットもある。

AIBOが発展したような犬ロボット。

こちらはコミュニケーションロボット。ロボットどうしで意味ありげに頷きあっていた。

一方でヒューマノイドの研究も進められている。ロボットで人を模倣することは、人を知ることにつながる。

このロボット展の文脈ではバーチャルアイドルもその延長にある。

「両想いプログラムに課金しちゃった」という見事なオチがついて展示が終わる。得られる充足感が同じであれば、果たして人と付き合うこととロボットと付き合うことに違いはあるか? 本当に「違う」と言えるのか。おそらく持続可能な社会ではこういった問いから逃げられない。

常設展の方には女性型ヒューマノイドがいる。もちろんまだロボットだと分かるけれど、演出をうまくやれば人間に見えるかもしれない。

情報に見立てたボールが行き交うインターネット物理模型。

館内のあちこちに、ここを訪れた宇宙飛行士など有名人のサインがあることに気付いた。

霧箱。気付かないだけで空間は常にある程度の放射線が飛んでいるのが分かる。

展示をひととおり見て、食事もして、テレコムセンターからゆりかもめに乗る。お台場はいい感じに人がいなくて、コスプレ撮影がさかんに行われていた。