ムジャヒディン一代男

俺はこの世で一番ムジャヒディンと言われた男♪

いかん,後が続かない.

なお,私にとってムジャヒディンとはアフガニスタンからソ連を追い出したりタリバン潰したりした人々のことで,イラクで首切ってる連中はニセモノ.

何が違うかというと,『ゲリラの戦争学』(ISBN:4166602543)によるとアフガニスタンのゲリラはソ連軍は攻撃しても民間人には手を出さなかったとのこと.国土を侵略されて不正規兵となって戦うにしてもやはりルールがあるわけで,民間人を狙って爆弾テロとかやってる連中はおよそレジスタンスとか呼べたものではない.

と書いてから軍板常見問題を見る.

http://mltr.e-city.tv/faq06.html#death

ソ連側の民間人の死者はそれでも500人以上にのぼるらしい.とはいえ,兵士の犠牲15000名以上に比べるとだいぶ少ない.ムジャヒディンは民間人を意図して狙うことはなかったのではと推測される.もちろんバックパッカーを捕まえて首切ったなんていう話は聞いたこともない*1

一方アフガニスタン人の犠牲者は100万人のオーダー.「死者の65-70%は民間人であった」(三野正洋氏)とある.合掌.

戦争に簡単な善悪の判断は持ち込めないが,こういう数字を見ると,さすがにソ連軍は悪役としてキャラが立っている.

アフガン戦争ではアメリカはタリバンを倒すために元アフガンゲリラと共闘した.一方,イラクではザルカウィと愉快な仲間たちが徹底して掃討される.この違いが何に起因するかは重要だろう.

追記:『ゲリラの戦争学』の該当部分(P.214).

 ところで軍事力の弱小国が、覇権の現状に抵抗する目的は、現状維持派の干渉や秩序の押しつけを排除するところまでは行かなくても、押しつけを躊躇させることにある。決して軍事力のある現状維持派を怒らせて戦争に突入することではない。ゲリラ戦やテロリズムは、ギリギリの瀬戸際での抵抗で、国際世論や国連を味方にするものでなければならない。
 例えば、ソ連アフガニスタン侵攻に対してアフガン・ゲリラやテロリストはソ連市民を攻撃しなかったので、比較的、国際世論を味方にすることができた。
 これに比べてチェチェンのゲリラ部隊とテロ部隊は、モスクワの一般市民を攻撃したために、国際世論の同情を失っている。
 このことは、世界の軍事専門家は理解しており、ジュネーブ条約における非戦闘員に対する攻撃の禁止をテロやゲリラに拡充することを戦争法規で明示する時期が来ている。

アフガンゲリラといえどもソ連軍と行動をともにしている民間人の犠牲には頓着しなかっただろうけれど,確かにソ連国内でテロを行ったりはしていない.アフガニスタン国内のソ連の民間人をあえて狙うことがあったかどうかは不明.

ゲリラの戦争学 (文春新書)

ゲリラの戦争学 (文春新書)

*1:あーしかし,ソ連兵捕虜の扱いはすさまじいな.お互い様といえなくもないが.やはり戦争はいかん.