F-4EJ後継機問題

読売新聞の今日の記事.


 防衛庁は当初、次期防期間中に新型戦闘機選定を検討する予定はなかった。しかし、130機保有する予定だった主力支援戦闘機F2の調達を100機程度で中止すると決めたことで、今後、戦闘機全体の能力や機数が不足することが予想されるため、老朽化が進んでいるF4戦闘機の後継機として、前倒して多目的戦闘機を導入することにした。

戦闘機は280機に削減すると聞いていたので,第8飛行隊以外のF-4の後継機はないと思っていたのだが,どうも違うらしい.

記事ではF-2の調達中止がF-4の後継機選定を早めたような書きぶりだが,それは違う.F-2が130機調達されても要撃戦闘機としてのF-4の代替とはならない.どのみち後継機選定は必要で,これにF-2要撃型が適切と判断されれば外国機の導入はない.判断されなかったので,では何を導入するか,という流れ.

読売新聞の想定によるとF-4後継機の候補はF-15EストライクイーグルとF-35とのこと.

F-15Eは現状では多目的戦闘機として申し分ないが,10年後に配備,その後30年以上使おうということを考えると,適切とは言えないと思う.

また,F-15J/DJと同系統の機体なので,何かF-15固有の問題が生じた際,F-2以外の全戦闘機が飛行停止などという事態が生じかねない.危険分散の意味からも別系統の飛行機が要るだろう.

F-35は多国間の共同開発なのだけど,なぜか日本は参加していない.

F-4の後継機としては問題ない飛行機だが,日本が思うように調達できるかは不明.『軍事研究』2004年11月号の青木謙知氏の記事でも否定的な見解が示されている.特に日本でのライセンス生産は無理だろう.もちろん,向こう10年ぐらいのうちにF-35Bを導入して16DDHをVTOL空母化とかいうのは論外.魅力的な妄想ではあるのだが.

『軍事研究』誌では他の候補としてF/A-18E/FやF/A-22が挙げられている.私見だけど,F-4の後継機の多目的戦闘機としては,どれも帯に短したすきに長し,という気がする.

やはりここはひとつ国産で,と願いたいところだが,10年後に戦力化,というとアメリカ製のエンジンを選定したとしてもかなり厳しい.

意表を突いてラファール導入とか無理だろうか.いや単に一度実物を見てみたいだけのことなのだが.

F-4の寿命延長,戦闘機の定数削減などをうまくやりくりして15年ぐらい時間をかせげば,国産という望みはまだ繋げられるだろうか.ここはひとつ夢のある決断を期待したいところ.