NHK元総局長、発言翻す 朝日新聞抗議「報道に根拠」
http://www.asahi.com/national/update/0119/042.html
「政治的圧力」についても、「圧力とは感じますよ」としたうえで、「圧力とは感じるが、それは一つの意見だったと聞く耳は持つ」と述べていた。政治家との関係について「呼ばれて行かないとどうなるか。ものすごい圧力。3、4倍の圧力だ」とも語った。
「圧力を感じる」程度のレベルのものを「政治的圧力」とは言わないだろう.しかもこれさえもNHKからは否定されている.
「政治的圧力」はそもそも感じるとか感じないとかいうものじゃなかろう(笑).
安倍氏や中川氏に従わないとどういう不利益を被る恐れがあったのか.あるいは従うとどういう便宜が期待できたのか.具体的にかつ客観的に存在を示せないのでは話にならない.
問われているのは違法な権力の行使があったのかどうかであって,政治家に面会した人がプレッシャーを感じたかどうかという主観の話ではないはずだ.
こっちの記事もぐだぐだ.
「言った」「言わない」のレベルの話もあるんだけど….
番組改変問題 NHKの会見に対する朝日新聞社の反論
http://www.asahi.com/national/update/0120/001.html
本紙の取材時は、「3、4倍の圧力」とした上で、「放送中止になったかもしれない」と、仮定の話として放送中止の可能性まで言及しました。
本紙の取材時は、中川氏の言葉について松尾氏は「明確に一つひとつ記憶にない」と言いながらも、「全体の雰囲気として、注意しろ、見ているぞという示唆を与えられた」と表現していました。
本紙の取材時は、(4)にもあるように、「今回呼ばれたことも圧力と感じたわけですね」との質問に対し、「圧力とは感じますよ」と答えています。さらに、中川、安倍両氏に会ったときの印象を話している最中には、「ただの脅しと思ったか」との質問に対し、「ただの脅しだとは思ったけれど緊張感が出てきた」と答えています。
「仮定の話」「雰囲気」「緊張感」.全部松尾武氏の脳内にしかないではないか.しかもこれらを当人が否定.
いったいこの状況で朝日新聞はどうやって現実世界の政治的圧力の存在を提示できるのか.
あと,こういう状況でも「政治的圧力」の存在を信じて疑わない人がいるのが不思議ミステリー.
もひとつ最後に.朝日新聞の主張は「政治家に面会して感じたプレッシャーにより,NHKの担当者が良心に反して番組の改変を行った」ということになる.ずいぶん馬鹿にしたものだ.NHKだって報道機関のプライドはあるだろう.怒るのも無理はない.