第1話「ファーストキス」
『天空のエスカフローネ』を思い出した。小夜は瞳より性格はよさそう。
いっぱしに沖縄の基地問題に手を出そうとしている。下手に思想性出されるとちと困るが、どういう方向で来るだろう。
「ベトナム」で「オキナワ」ときてそのまんま左向きで作られていたりすると困る。しかし『天空のエスカフローネ』ばりに電波な作品かもしれないから、ともかくしばらく様子を見よう。
電波といえば逆の電波かもしれず。「アメリカは世界中で悪い化け物をやっつけるために戦っているんだよ」と夕日の海を見つめながら諭す宮城ジョージ。東に沈んでゆく太陽(ASIN:B00005HC5L)。せがれが海(軍)、陸(軍)というのが怪しい。
無理やり電波になってくれないかと妄想をふくらましている場合ではなく。「Production I.G」などといったものをクレジットに見つけてむしろ安定した出来栄えの方が期待される。としたらあんまり好きな傾向の作品ではないのだが、ショートカットのヒロイン(しかも高校の制服)が十分堪能できるかもしれないからやっぱり見よう。
小物にはかなり凝っているようだ。乗り物はあらかた実在のものをCG化している様子。冒頭のベトナムのシーンはカメラがちゃんとライカ(M4*1)。
しかし飛行機を描くのは難しいもの。海軍のF/A-18×2機を直前にエスコートにつけて空軍のB-52が飛んでゆく、というのはどういうシチュエーションだろう。あれは不自然だった。その後の香里のセリフは役相応だからいいとして、あれが作品の地なのかあくまで役の上のことなのかは見極めたい。
私は米軍基地の航空祭で爆撃機を何度か見たが、それほど殺気立ったものという印象はない。むしろ「こうして日本の基地祭に顔を出すことでDQN国ににらみをきかせているんだな」と思った。今年は特に大胆で、9月頭に三沢基地の航空祭にB-1Bが来た。北朝鮮が六ヶ国協議で核放棄に合意して共同声明が採択されるのはそのすぐ後。なるほど爆撃機の使い方はこういったものかと思った。実際に爆弾落とすようだと下策。
作品の中では米軍は年がら年中戦争しているような表現だったが、どうなのだろう。現実には上記のような具合に、爆撃機が爆弾ばかり落としているわけではないのだが。「米軍」の役割が相当重そうなのに、軍事についてはあまり明るくなさそうなのが不安を誘う。杞憂だといいのだけど。
百合描写はどうも鼻についた。NHKの微妙な描写に慣れすぎたせいか。
時間が『MAJOR』の裏なので生*2でも録画でも見られないから、ネット配信されているのは大変助かる。