昨年秋に発売されたニコンのミラーレス一眼(ニコンの呼称は「レンズ交換式アドバンストカメラ」)、非常に好奇心をそそられる製品なのだが、いささか割高であることや、D700、COOLPIX P300等続けてカメラを買っていること等から、購入にはなかなか至らないでいた。
しかし、今年1月にV1にダブルズームキットが追加され、その値段が日々下がってゆくのを見て徐々に欲しい気持ちが高まり、この3月に目標としていた価格を下回ったので、思い切って購入してしまった。
選んだのはV1ダブルズームキットの白で、これにGPSユニットGP-N100とマウントアダプターFT1、Class10・16GBのSDHCカード、液晶保護フィルムを組み合わせて購入した。
ここしばらくV1を使ってみての印象だが、レンズ交換式のカメラとしてはかなり小型軽量で、それでいてカメラらしい構え方がちゃんとできるギリギリの大きさになっている。
EVFはやや青っぽいがよく見え、ピントもすぐ合い、メカニカルシャッターの音と振動も心地よく、撮影が楽しいカメラだと思った。
一方、撮影後の画像がしばらくEVFに出るのは連続撮影時にやや邪魔に感じる。シャッター半押しで消えるのだが。あと、背面のコマンドダイヤルが勝手に回っていることが多く、意図せずモーションスナップショットを撮ってしまったりして困ることが少なくない。
画質は、1010万画素の画素数がD200とまったく同じ。ではここ数年の進歩でD200並の画質になったかというと、ちょっとそれは望めず、等倍鑑賞では古くてもD200の方がいい絵になっている。逆に、コンデジと比べるとセンサーが大きいのでずっといい絵になっている。APS-Cとコンパクトの中間という、予想の範囲内のものだった。
電池がD800やD7000と同じEN-EL15というのもV1のいいところで、GP-N100を使いながらもRAWで200枚以上余裕で撮影できる。もちろんD800などを持っていれば予備電池を共有できる。
ストロボがSB-N5しか使えないのが目下の悩みどころで、そこそこの機能はあってもガイドナンバーが小さいのが問題。アダプターを介してストロボを直接載せるのは強度が持たないだろうが、なんとかして一眼レフ用のストロボを使えるようにしてもらいたい。
以下写真+動画。
V1白のダブルズームキットとGP-N100。
持ち運びには写真のようなキルティングのポーチが便利。
30−110mmの望遠ズームはコンパクトなのでこうやって運べる。
FT1を介してVR70-300mmをつけるとこうなる。
以下作例。
標準ズームは最短撮影距離が20cm(センサー位置から20cmの意)なので、これぐらいのクローズアップが余裕でできる。
FT1でVR70-300mmをつけて月を手持ちで。
FT1でマイクロ60mmF2.8Dをつけて等倍近いクローズアップ。AF-Sレンズでない場合MFでの撮影となるが、フォーカスエイドは有効に効く。
10-30mmで撮影した動画。動画撮影中もピントがわりと早く合う。
画質の差やストロボの問題などもあるので、D700やD200がこのカメラにとってかわられることはない。それでも、ちょっとした外出にはそれらよりV1を持ち出すことが多くなると思う。また、一眼レフを持って出かける場合でも、V1のダブルズームキットはカメラバッグに一緒に収まるので、頼りになるサブカメラとして使ってゆけると思う。
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