小学校に行ったら今ごろ気がついた.
埼玉県の「手お洗おー!」シリーズ.
以下にあるように2002年に配布されたものらしい.
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/gallery.html
私が見たのはリンク先の謎の萌えキャラと『よつばと!』の四葉.その他大阪とか『ぽぽたん』もあるとのこと.知らない間にすごいことがあったものだ.
これだけだとホシノ・ルリのシートベルトのポスターみたいに役所の仕事で時々あることで埼玉県GJ!なわけだが,このO-157キャンペーンについてはこういうオマケもついてしまった.
http://monokuro.tv/cache/data/200211/13/www.zakzak.co.jp/top/t-2002_11/2t2002111202.html
じゃぁ教育ビデオに桃井かおりとか美保純とか出たらいかんのか! とかAV女優が出てたら特撮ヒーローものを子供に見せたらいかんのか? という話で,野暮な騒ぎもあったもの.
これだけならただのオタクがらみのおもしろい騒動でしかないのだが,ちょうど昨日この記事を読んだところなので,妙なめぐりあわせだなと思った.
http://haguruma.2log.net/archives/blog105.html
騒動は知っていたが「ネットの圧力」でゲームが封印されたと主張する人がいるというのは初耳だった.なんでエロゲーのユーザーが多い側がエロゲーのためにゲームを潰さなければならないのか.
今回の映画秘宝が語っているようなネットの圧力というもののほとんどは「相手が勝手に過大評価して圧力にしてしまっている」パターンがほとんどといっていい。
という指摘はもっともだと思う.
この記事を読んで残念に思ったのはゲームが封印されたことではなく,「ネットの圧力」を言い出したのが『映画秘宝』という雑誌だということだ.まさか『映画秘宝』がイデオロギーで映画を語る,というか現実をねじ曲げるなんて.
人間イデオロギーに染まるのは容易いものなのだなと学校のシールごときで無常を感じてしまった.
2004.11.09.追記
歯車党日記については批判記事がけっこうあることに気づく.やはり現物である『映画秘宝』の当該記事を見ないでその記事に評価を下すのはよくないと反省.
ではと『映画秘宝』の持っている分を見ながら.Vol.27(2002年3月号)のP.81.ウエイン町山氏の「死んでほしい奴」
アフガン攻撃に反対する人々
アフガンで女性がどれだけ虐待され、赤ん坊がどれだけ死んでいるのか知っているのか? 子供を殺そうとしているバカを見て、自分が銃をもっていたら、そいつを射殺するのは当り前だ。
『映画秘宝』, Vol.27, 2002.03.
『映画秘宝』はアフガン攻撃に反対しますみたいなのを見て何ヌルいこといってやがると思ったら(当該の文章がどこか見つからない.気のせい?)町山氏がいきなり正論でほっとしたもの.ところがいつの間に逆のほうに行ってしまっているという無常.
一方この号の読者投稿.2001年の映画のベストシーンの第一位が「9月11日の同時多発テロ(4点)」.なんだかんだいってこの雑誌は読者(投稿して採用される読者に限るが)が偉いと思った.
2004.11.11.追記
『映画秘宝』2004年12月号の当該記事を拝見.「『映画秘宝』がイデオロギーで映画を語る,というか現実をねじ曲げる」は言い過ぎでした.すみませんm(__)m.
安藤氏がネットの圧力でゲームが潰されたと言い,田野辺氏がそれにあいづちをうっている.石黒氏は「ネットは圧力なのか?」と言う.そういう状況.
ゲームを潰したのは何より役所の事なかれ主義だろうし,それにしても「監修を降りた」であり,ゲームそのものは販売された.ただまぁ,県が配布ならともかく,有料で販売では大して売れないであろうことは容易に想像つく.それで事実上「封印」ということらしい.
ネットで騒ぎになったのは本当だろう.それが「圧力」と言えるものだったのかどうか.も少し調べたい.