新型シビックとP12

新型シビックが発表になった。

斜め前から見るとP12プリメーラ(今日の写真)に似ている。

まず寸法が近い。

全長×全幅×全高,ホイールベース

  • シビック:4540mm×1755mm×1440mm, 2700mm
  • P12プリ:4565mm×1760mm×1480mm, 2680mm

次にルーフラインが、ともにアーチ状で、特に前半分が似ている。ドアハンドルも同じ形式。前後のフェンダーにウエストラインの延長線があるのも同様。ただしその延長線の処理はまったく違う(P12はかなり独特)。

そして一番似ているのはバンパー。クルマの最先端がバンパー下部の開口部で、その上がバンパーにつながる前下がりの面になっているところが似ている。

似ていないのはリアビュー。シビックリアタイヤが貧弱に見えるのが気になる。

P12と違いシビックでは、サイドウインドウの上端の線は最後端で曲率を小さくして丸め、リアドアの開口線になだらかにつなげている。

こうすると後席の居住性や視界がよくなるが、後輪に乗る胴体の重さが見かけ上大きく見え、タイヤが貧弱にみえる難点がある。P11プリメーラも同様だった。

P12では、タイヤとのバランスを考えてサイドウインドウの上端の線のアーチを引いたようで、後輪に過度の(見かけ上の)重量が載っていない。

もちろんこうすると、Cピラーやリアウインドウが前進して後席の居住性や視界が悪化するし、トランクも狭くなる。

機能重視で人気があまりぱっとしなかったP11はP12でデザイン優先にした。シビックはそういう失敗がなかったので機能性を重視した。そういった違いなのだと思う。そのデザイン優先のP12がP11以上に不人気車(日本国内の話、海外はよく分からない)というのはつらいところだが。

P12、人気はぱっとしないが、このクルマのデザイン要素はその後の日産車に多く継承されている*1。また、他社のクルマにも少なからぬ影響を与えているように思う。そのため、オーナーとしては不人気であることはあまり気にならない。

メルセデスベンツCLS-Classのアーチ状の屋根、Cピラーとリアフェンダーの処理にP12の影響を見るのは贔屓の引き倒しかもしれないけれど。

http://www.mercedes-benz.co.jp/passenger/car_lineup/cls-class/index.html

*1:プレサージュティーダ、ノート、ラフェスタのフロントフェンダーの処理など