しばらく考えていたことをメモ

簡単なモデルで考える。

善人と悪人の二種類の人(国)がいるとする。

それぞれ非武装と武装の二通りの安全保障策を選定できる。

すると以下の4通りの組み合わせが考えられる。

  • 善人で非武装
  • 善人で武装
  • 悪人で非武装
  • 悪人で武装

「悪人で非武装」はナンセンス。

「善人で非武装」は悪人から搾取されるため、長期的に存続することは難しい。

以上から、長期的に安定するのは以下の2ケース。

  • 善人で武装
  • 悪人で武装

悪人が悪事を働くのに成功の見込みがなくなる程度に、善人が武装している場合、悪人は悪事を働くことができない。つまり、悪事が起きないから平和になる。

結論として、武装すること、軍事力による抑止力効果が平和をもたらしていると言える。

日本の場合、隣に北朝鮮という分かりやすい悪人がいるので、ここで話が終わりでよい。

北朝鮮が武装していることは明らかだが、先軍政治であってもなお、周辺国に戦いを挑んで勝つ見込みがない。そこで、例えば38度線を南進して戦争を始めるようなことはやらかしていない。今は軍事力の優越を得るために核兵器開発にやっきになっているところ。また、正規の軍事力などで抑止しきれない悪事(拉致、偽札製造、麻薬密輸等)は色々働いている。隣国の力を削ぐための工作も余念がない。

こんな状況にあって、日本が非武装でいるべきだと主張するのであれば、余程間が抜けているか、スパイのいずれかであろう。

西ヨーロッパみたいに露骨な悪人がいなければどうなるか。人は自分が善人だと思っていても、他人が完全な善人だとは信じない。相互不信はどうしても残るから、それに応じた軍事力を維持している。そう解釈できる。

すべての国が同時に軍事力を放棄すれば、「善人で非武装」は安定的に存続できるような気がする。しかし、どこか一国でも悪意を抱いて、密かに武装すれば、まわりの非武装な善人はたちまち搾取されてしまう。すべての国が「善人で非武装」という平和は、恐らく不安定で長続きしないだろう。