- 作者: 中宮崇
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/02/20
- メディア: 新書
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『NEWS23』なるヘンテコ報道番組のケーススタディ。というのはまぁタイトルと著者を見ればすぐに分かるか。
サヨクが嫌いな人には楽しめると思う。
いや、正しくはサヨクの奇行をヲチするのが好きな人には、か。作者は『NEWS23』を厳しく批判しても番組の終焉は望んでいない。「バードウォッチャーが鳥の絶滅を望まないように」。
しかし私は、『NEWS23』を最近全く見ていないので、この本が番組の批評としてどうなのか正しく判断できない。もしかしたら、単なる悪口の羅列で、世間的には存在意義がそんなにない本なのかもしれないし、逆に、当該番組の問題点を鋭く突いた重要な本かもしれない。立場の違う人の声を聞かないとどっちなのかは分からない。
政治思想的な部分だけでなく、この本には、筑紫氏が酒好きで、それがためか、飲酒運転による交通事故の報道までスルーする傾向がある、という指摘がある。もし本当にそうなら、だけど、そんなものまで偏向させずにいられない、この番組の製作者が、なんか哀れに思えてきた。
なお、『NEWS23』関連本を読んだのは以下に続いてこれが2冊目。
筑紫哲也「妄言」の研究―『News23』、その印象操作&偏向報道の作られ方 (別冊宝島Real (056))
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2004/01
- メディア: ムック
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