第41回東京モーターショー(日産編)

今日行ってきた。『夢色パティシエール』を見てから出発。10時少し前に到着。

これで連続11回、22年目のモーターショー。幕張に移ってからちょうど20年。というか幕張メッセ、この前できたばかりと思ったらもう20年もたつ。

まずは日産のブースについて。

さすがに10時頃だと空いていて、ステージの真正面というわけではないが、10時からの日産のデモを最前列で見られた。

来年発売予定の量産電気自動車、リーフ。

日産はエコカーのフラッグシップをどのような車で出してくるかと思ったら、ティーダを大きくしたような5ドアハッチバックだった。特にCピラーのリアドアの境界線が後傾しているところがティーダのデザインの発展だということを示している。これはティーダのオーナーとして嬉しい。色も自分のと同じ青系統。

運転席に座るミスフェアレディーのお姉さん。

今回日産に限らず電気自動車の展示が多いため、ステージ上で実際に走らせるデモが多かった。

ステージ裏に展示されていたリーフ。

電気自動車はエネルギーを無駄に使わないから排熱も少なく、ラジエーターがなくてフロントの開口が狭い。

電気自動車は走行距離当たりのコストの安さも謳っている。ガソリンならキロ10円とかかかるのが1円だとか2円だとか。

考えてみれば、ガソリン車はガソリンという高価な燃料を使い、しかもそれを効率悪く動力に変えて走っている。効率が悪いから余分な熱をラジエーターや排気で捨てなければならない。今まではそれでもキロ10円とかだから許容されてきたが、いつまでもこの時代が続くかは分からない。

電気自動車は、発電所で安い燃料を効率よく使ってまとめてエネルギーを作るからその分走行距離あたりのコストは下げられるのだと思う。「安い燃料」というか、水力とか太陽光とか風力とか、さらに化学的なエネルギーをはるかに超える原子力も使える。

2次電池、電気を貯めるところがガソリンタンクみたいに安価で軽量なものに進歩したら、脱石油後のモータリゼーションの主役として電気自動車はかなり有力だろう。走行中の給電システムも研究されているとのことで面白い。

リーフのシャーシ。

電気自動車のためにプラットフォームを1から開発したという。それだけのことはあり、レシプロエンジンが載らないつくりになっている。

動力部はインバーターとモーターの2階建て構造で、両者の間に補強材が入っている。レシプロではこの部分に部材は入れられない。この部材は走行性能や軽量化に効いているはずだ。

床下はほとんどぜんぶ電池の収納部になっている。重量バランスがいいので操縦性がいいとはいうが、前輪駆動車だからトラクション不足が心配になる。低速では高い駆動力を発揮できる電気自動車だけに余分に。

リーフが前輪駆動なのは電池が将来小型軽量化され重心が前よりになることを見越してのことなのか、単に前輪駆動のガソリン車の設計資産を活かせるからなのか、ちょっと気になる。モーターを前後に積んで4輪駆動にするのも面白いと思うのだが。

リーフのシャーシを後ろから。

排気管やマフラーがない。スペアタイヤを積む予定がないのかトランク部が完全にフラットになっている。リアサスは普通のトーションビームのようだ。

リーフのリアビュー。

マフラーのスペースが要らないので床下を後方に向けせり上げて、ダウンフォースを生むような形状(デフューザー)になっている。

もう一台の電気自動車、ランドグライダー。東京モーターショーのために用意されたもの。

自動車というより、キャビンつき4輪バイク。

ジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカー、カザーナ。

外見は派手だが足回りはちゃんと車になっている。リアサスはマルチリンクのようだ。

観音開きのドア。市販車は普通のドアになるのだろう。

新型フーガのハイブリッド車

初代フーガはティアナをFRにしたようなクリーンな造形だったが、新型はボンネットが盛り上がりエモーショナルな形になった。かなりかっこいい。インフィニティのコンセプトカー、エッセンスのデザインの元はこのフーガだという話もうなづける。

日産のブースではないが、XANAVI NISMO GT-R

エンジンがV8で駆動方式はFR。もはやR35 GT-Rとは別の車。ちょっと形を似せただけ。

市販車から少しの改造しか許されなかったグループAが懐かしい。スーパーGTは市販車からこれほどの改造を許してしまって何がしたいのだろう。もはや市販車の技術開発のためのレースという名目はすっかりなくなっている。

ひとつは、自動車がスピードを求める時代はもう終わりだということなのだろう。普通の人が安全に運転できる範囲で、もはや車はスピードが出せて当たり前、という水準に達してしまった。レースで磨かなければならない技術は、市販車の世界にはほとんど残っていない。

しかし、エンジンを統一して、駆動方式を統一して、開発費を抑制する方向で、などという流れを見ると、ちょっと待ってと思う。なら制約は市販車からの改造を制限する方向にしてもいいのではないか。開発費は抑制できるし、ベース車に似せるもなにもベース車そのものだから、車のイメージアップにも十分だ。

私には、今のスーパーGTより、かつてのグループAの方がレースは見ていて面白かったように記憶する。メーカーがレースに予算をつぎ込めない時代は、市販車を小改造したレースの方が似合っているような気がする。