筑波海軍航空隊記念館

先月、期間限定で公開中の筑波海軍航空隊記念館に行ってきた。

映画『永遠の0』のロケ地でも使われた建物で、実際に筑波海軍航空隊の司令部として使われた建物。戦後は病院として使われ、保存されていたものが映画のロケで使われ、その後戦争遺物を収集して記念館として公開された。なお、展示物の多くは寄贈品。

筑波海軍航空隊の前身は霞ケ浦海軍航空隊の友部分遣隊であり、これは坂井三郎はじめ多くの搭乗員を輩出してきた海軍の練習飛行隊である。

期間限定で公開されたことは聞いていたが、まだ公開しているうえにまもなく公開終了というので、天気がそこそこいいときに行ってきた。

記念館の正面。窓の面積の狭いいかにも戦前の建物といった風合い。

これも当時からある号令台。

展示物を見て回っていたら、どこかで見たことのあるようなプロペラが。と思って解説を読んだら本当に四式戦闘機疾風のプロペラだった。

旧日本軍の飛行機はおおむねプロペラが茶色だが、疾風はラチェ式という特殊なタイプのためか緑色で、先端が黄色く塗られ、中心付近にも黄色い線がある。昔プラモデルで再現したものの本物が見られるとは。

同じ部屋にある零戦21型の尾部。ニュージーランドから個人が買い取ったもので、ここに寄贈していただいた。機体構造の細部から損傷具合、「JAP ZERO TAIL」と書かれたメモなど、これだけで相当の歴史的な価値がある。

2階の廊下。

金井正夫少尉が文通相手の女学生の方に送った、飛行機の風防ガラスで作られた飛行機とペンダントの展示。金井少尉は昭和20年4月6日に鹿屋基地から特攻隊として出撃して戦死とのこと。

『永遠の0』の撮影時を再現した展示。

同じく映画のロケで使われた階段。

1階売店の奥に展示スペースがあり、プロジェクト茨城に関する映像コンテンツに関する寄贈品が飾られている。上2段がパンフレットで下2段がサイン。上の一番左は『劇場版ガールズ&パンツァー』のパンフレット。

売店の一角はこんなことになっている。

こんな形であれ太平洋戦争のことが語り継がれてゆくのはよいことではないかと感じている。

なお、左の「ラムネあり□」の幟は艦これというより『かみちゅ』だろう。

建物の全景。

移動。この日は地下司令部も公開されていた。

林の中の地下に作られたコンクリートの複数の部屋。それが終戦間際に作られた地下司令部。末期戦感がすごい。

昨年発見された地下病院も公開されていた。この一室のみの構造物。

当時の滑走路や誘導路の跡は道路になっている。

建物の老朽化や耐震性の問題があるため、このまま常設の展示は難しいことは理解できる。なんとか予算がついて建物の補修・補強がなされ、常設展示が可能になれば、駅や北関東自動車道からの交通の便もいいので、いい観光地となるのではないかと期待している。