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衛星破壊に関する朝日の偏向社説

今日の朝日新聞の社説。

http://www.asahi.com/paper/editorial20080929.html?ref=any#Edit2

神舟7号―中国を国際連携の輪に

 白い宇宙服の飛行士が、青い地球を背に、誇らしげに赤い中国国旗をかざす姿が世界中にテレビ中継された。

 中国の有人宇宙船「神舟7号」による初の宇宙遊泳である。冷戦のさなか、人類初の宇宙遊泳を競っていた旧ソ連と米国は、1965年に相次いで成功させた。それから40年余り遅れたが、中国にとっては歴史的な快挙に違いないだろう。

 中国は03年、1人乗りの神舟5号で初めて有人飛行し、米ロの独占だった有人宇宙飛行の世界に名乗りを上げた。05年には2人乗りの神舟6号で、さまざまな実験をした。3回目の今回、宇宙船の外で作業をするという本格的な宇宙活動に挑んだ。

 その着実な歩みは、宇宙大国としての中国の存在が揺るぎないものになりつつあることを示している。

 再来年には、宇宙船同士のドッキングが計画されている。そうした技術を積み重ねて、独自の宇宙ステーションの建設をめざしている。

 しかし、宇宙開発はすでに、国際連携の時代に入っている。大切なのは、この連携の輪に中国を迎え入れていくことではないか。

 米国を中心に日本やロシア、欧州などが参加した国際宇宙ステーションの建設は、その国際連携の象徴だ。そこには、日本の実験棟「きぼう」もできた。

 この計画は冷戦時代、米国が旧ソ連に対抗するために西側諸国に参加を求め、冷戦終結後にはロシアが招かれた。中国は加わっていない。

 今、心配されているのは、米国とロシアとの間で繰り広げられてきた宇宙の軍拡競争に中国までが加わり、さらに激しくなることだ。

 とりわけ中国では、軍事部門が宇宙開発を担当している。高度な宇宙技術を持って存在感を増していくと、それが新たな宇宙軍拡競争の引き金にならないか、世界が懸念している。

 現に、中国が昨年、ミサイルで人工衛星の破壊実験を行うと、米国も今年、同様の実験を行っている。

 こうした不信を和らげるためにも、中国は宇宙開発で国際連携の輪に加わるべきなのだ。それによって、他国の無用な警戒心を解くことになる。まずは、できるところからでも、協力を始めればよいだろう。

 日本としても、中国に協力を積極的に呼びかけたい。日本が得意な宇宙観測などの分野で協力の道を探ることは可能ではないか。

 日本では宇宙基本法が成立し、この秋から、政府の宇宙開発戦略本部が今後の計画づくりを始めたところだ。

 基本法は、宇宙開発で国際協力を進めることもうたっている。安全保障の点からも、日中の宇宙協力の意味は大きいはずだ。

さらっとこんなことが書いてある。

 現に、中国が昨年、ミサイルで人工衛星の破壊実験を行うと、米国も今年、同様の実験を行っている。

スペースデブリ撒き散らした中国の衛星破壊実験と、アメリカが今年の2月にやった衛星の破壊を一緒にしないように。

アメリカが行ったのは、地上に落下しつつあった衛星をMDのシステムを使って破壊したもの。破壊しないと燃料のヒドラジンが地上に落下して被害が出る恐れがあった。アメリカが行ったのはその被害を未然に防ぐために衛星を破壊したというもの。

一番違うのは、アメリカが破壊した衛星の破片は、落下しつつあった衛星であるため、いずれ地球に落下してしまい、デブリが残らないという点。

次に、アメリカが使ったのはMD、つまりミサイル迎撃用のシステムであって、中国のように衛星破壊をもっぱら狙ったシステムではない。

中国が批判されるのは、衛星を破壊するシステムを保有しようとしていることと、実際にそれで衛星を破壊してデブリを撒き散らしたこと。

中国を擁護したいのかアメリカをおとしめたいのか知らないが、さらっといいかげんな事を書かないように。

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