日が前後するが4月7日に群馬県板倉町の頼母子薬師堂にある枝垂桜を見てきた。
場所は渡良瀬遊水地の西側にある南北に伸びた微高地で、海老瀬と呼ばれる地域。
まずはわたらせ自然館を見学。以前からある大谷石の倉庫を改造した資料館。組積造の建物は地震に弱いのでいつでも脱出できる心構えで中を見学。といっても東日本大震災には十分耐えているのでよほどのことがなければ大丈夫だと思う。
頼母子薬師堂に到着。枝垂桜が見事に咲いている。なお、「頼母子」は「たのもし」と読む。
幹のたもとには風情ある石碑。
奥の建物が頼母子薬師堂。
地面近くまで花が咲いた枝が垂れる。
町の天然記念物のカヤの木。
このあたりでは一番高い土地なので、上水道の貯水槽がある。
見事な枝垂桜に感嘆していたら、地元の人が以前ほど勢いがないと言っていて、どうも大きい枝を2本ほど切られてしまったようだ。
こんな名所があるのを今年まで気付かなかったとは不覚。
続いて離山公園に行った。ここは隠れた桜の名所……と思って行ってみると、古い桜の木がほぼ切られてしまっていた。おそらくソメイヨシノが老化して切らざるを得なくなったのだろう。
2018年の様子。満開の休日で晴天でもこれだけ人が少ない。
桜の下に戦没者慰霊碑。
レンズをより高性能の35mm単焦点に変えて撮影。
公園としての整備は進んでいて、離山貝塚も案内板などがある。
縄文時代はこの付近まで海が来ていたので、ここは群馬県唯一の貝塚ができている。
だいぶ切られたとはいえ古い桜も残っている。桜の名所として復活するには新しく植えた桜が育つまでしばらく待つ必要がある。