Great Spangled Weblog

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世界最大の翼竜展

今日行ってきた。

http://www.asahi.com/yokuryu/index.html

翼竜というとこんな本があるのだが、さすがに10年以上も前の本なので、新しく分かったことがいくつかあった。

翼竜の謎―翼竜・首長竜・魚竜の時代

翼竜の謎―翼竜・首長竜・魚竜の時代

例えば、ケツァルコアトルスの翼幅がそれまでの12mから10mに下方修正された。

下方修正とはいっても10m。空飛ぶ動物として世界最大であることには違いはない。

脊椎動物はこれまで3度空に進出している。翼竜と鳥とコウモリ。この中で、翼竜だけが絶滅してしまっているが、翼幅10mなどという大きさに達したのは翼竜を除いて他にない。

体重は70kg程度だったと推定されている。ちょうど人間ぐらい。何というか、軽い人がハンググライダーで飛んでる状態。これが一個の生物としてそこにいる、という感じ。

会場にはケツァルコアトルスの前身骨格と復元模型の両方が展示されており、迫力があった。

翼竜が地上でどのように歩いていたかは長らく謎だったが、足跡の化石が見つかったりして、4足歩行だと分かってきたようだ。『翼竜の謎』の67ページのような2足歩行は無理そう。

翼竜の卵が見つかったというのも大きい発見だろう。会場には卵の化石が展示されていた。複製だったかもしれないが。解説によると、卵から孵化した翼竜は、数時間で飛べるようになったと推定されているとのこと。鳥のように親が子供の世話をすることはなかったらしい。