Great Spangled Weblog

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土浦駐屯地開設65周年記念行事

10月28日開催。

2014年以来3年ぶりに行ってきた。前回はノートが新車だったけど、なかなか次に行けず最初の車検を受けてからやっと行けた。

天気は下り坂。2014年のようなどっぷり雨ということはなかったけど、多少ぱらつくことがあり、午後は完全に雨になった。

以下当日の写真。

99式自走155mmりゅう弾砲。

前回は戦闘訓練展示があったが、今年はすっかり内容が変わり、装備品紹介ということで車両が次々とグラウンドに走ってきた。

自走155mm榴弾砲は試作車が置いてあるのは前から知っていたけど、走るところは初めて見た。

同じく動いているところを初めて見た203mm自走りゅう弾砲。

89式装甲戦闘車。

今回89式戦車はついに姿を見せなくなってしまった。一方こちらも貴重な89式なので激写。

新鋭16式機動戦闘車。グラウンドの轍はそうとう深くなっていたが余裕で走破。

鋳造砲塔が美しい74式戦車

本当は戦車の空包射撃とか撮るつもりだったのだけど、場所取りに失敗して目の前にマイクロバスがあり撮影できなかった。場所を変えて最後に走るところをようやく撮れたのがこれ。

MBTの風格、10式戦車。

ソ連はなくなったとはいえ今も北の大事な守り手90式戦車

FH70の空包射撃。

油断してFH70の射撃もほとんど撮り損ね、今度こそは、とニコン1の電子シャッターで秒20コマ連射するも発泡焔が撮れたのはこれだけ。RAW撮りなどやってみたものだからバッファフルとなって隣の2発目を撮り逃すという失態。JPEGで撮ればそうそうバッファはいっぱいにならず楽勝だったので残念。

記念式典一式が終わり装備品を見学。まずは秋の風景に佇む60式自走無反動砲。

1/2tトラックの空挺降下梱包をここでも展示。着地の際はセンサーで地面を検知してエアバッグが開くとのこと。

鈴木孝氏の本を読んだので気になって撮影してきたアリゲーターLVT。

上陸作戦の際に装甲車両をいかに早く上陸させるか、に対する解答の一つがこれ。装甲車両を浮くように作って、履帯につけたフィンで水を掻いて前進する。履帯はそのまま陸上を移動できる。

この履帯のW型のヒレが水を掻いて前進する。別途スクリューなど必要としないシンプルな発想。

こちらが前から見た写真。

これの子孫が陸自島嶼防衛のため導入するAAV7。

どこかで見たような風景の3式中戦車。というかアニメがこの風景をパロッているわけで、ガルパン10話は本放送で見て笑った。

グラウンドで装備品展示。

12式地対艦誘導弾。ほむほむミサイルこと88式地対艦誘導弾の後継車。

16式機動戦闘車。これはこれでかっこいい。

機動戦闘車の取柄は名前の通り機動性で、戦車と違い高速道路を自走して迅速に展開できる。また、C-2輸送機で空輸もできる。MBTに代わるものではないが、敵の上陸作戦の意図をくじく強力な抑止力となる。

最後にいつものタンクデサント

試乗に使われた戦車はこの90式1両だけになっていた。以前と違ってマスクとゴーグルを用意してより安全に配慮している(なので顔消すのやめました)。

最近戦車整理券の確保が難しいとは聞いていたけど、自衛隊の人気の高まりとはまた別に、安全への配慮とかそういったことでキャパの方も減っているのだと理解した。

自分が行く土浦駐屯地は毎回天気悪いので次行くときは晴れて欲しい。

20世紀のエンジン史―スリーブバルブと航空ディーゼルの興亡

20世紀のエンジン史―スリーブバルブと航空ディーゼルの興亡

アニ玉祭2017

本日開催。

台風接近のため雨天で残念なところもあったけれど、痛車が駅前の道から並んでるとかそれはそれで面白いイベントだった。

屋内の写真は湿気でレンズが曇ってしまったので今年は痛車の写真のみレポート。

大宮駅からペデストリアンデッキを降りるといきなり初音ミクRX8。

ヴォーカロイドIAの86。

かなたこなたCR-Z

東方ステップワゴン。

カードキャプターさくらレジェンドクーペ。

ヨーソローマークⅩ。

Canvas2クラウンコンフォートフェンダーミラー)。

花丸インテグラ

マクロスΔワルキューレ34Z。

同じくマクロスΔネタのスクーター。

東方ヴィッツ

羽川翼ワゴンR。

μ's3年生組ワゴンR。

μ'sアクア。

松浦果南BMW M2クーペ。

風町陽歌(cv.早見沙織)+優木苗(cv.日高里菜)日産デイズの苗サイド。

霧の大戦艦コンゴウ・ヒエイアテンザ

神様はじめましたワゴンR

ロゥリィ猊下のR33。

ヨハネ丸目GDB

城ヶ崎姉妹Y34。

響AE111レビン。

伊織ロードスター

春香シビック

中野あずさエボⅩ。

人が少なくて写真撮りやすかったけどやはり雨だとさびしい。来年は天気がよくなって盛り上がってほしい。

Inkscapeを練習しながら語る飛行機の翼(その4)

翼を90°曲がったてこで例えて、高さが低いと力が大きく苦しい、高いと楽になる、というのが前回の話。

図のバールのようなものが止まった状態にあるためには力のつり合いが要るから、それを図にするとこうなる。

もう少し翼っぽい図にすると、

こんな感じ。付け根には揚力に対する反力が作用するけれど、それは水平方向の力に比べればずっと少ない。

また、翼の上と下で逆向きに水平方向の反力が作用することにも注意。

翼の高さを倍にすると付け根の水平方向の反力が半分になる。

厚い翼は見た目重そうだけど、実は材料が少なくていいので軽くなる。

ここで今日のお題、「ブレンディッドウイングボディ」。

翼と胴体をなだらかにつなげた造形で、F-16戦闘機が有名。

ちょうど自由に使える図があるので示してみる(著者権は私にあります)。

www.pixiv.net

デッサンが微妙におかしいとかはひとまず置いて。

主翼の上面が背中のくびれとなだらかにつながっていて、主翼の前と後ろにも水平な出っ張りがある。これがブレンディッドウイングボディ。

この部分の役割を前から説明していくと、


  1. ストレーキ(高迎角時に渦を発生させ失速を遅らせる。着陸速度を遅くしたり運動性を高めたりする)
  2. バルカン砲収搭載位置
  3. 主翼と胴体の結合部
  4. 水平尾翼取り付けアーム(後ろに下げて重心から離せば面積を小さくできる)
  5. エアブレーキ

これらを翼断面に近い形で結んで抵抗を小さく、揚力も出るように、というのがこの形の狙い。

F-16の断面図はざっと書いてこんな感じ。

主翼は超音速機なので薄く作ってあるけれど、ブレンディッドウイングボディにして主翼の付け根で高さを高くしている。そして高さの高い位置で胴体と結合しているので、結合ボルトに作用する力は、薄い位置で結合するより少なくて済むようになっている。というか付け根ではボルトのスペースがない。

F-16の場合は胴体の真ん中にエンジンの空気の通り道があって主翼の桁を通せないので、主翼を左右別々に作って胴体の側面に取り付けるようになっている。

こちらはその、F-16の胴体の主翼取り付け部が分かる貴重な写真。

戦闘機は翼とエンジン以外はできるだけ正面から見えないようにしたいけれど、そんなギリギリの設計をすると後で出っ張りをいろいろつける必要が出てくる。それなら最初から容積を確保することにして、それが空力的にも望ましいように配置できればそれに越したことはない。F-16のデザインはそれをうまくこなしている。

それでも最近のF-16はドーサルスパインとかコンフォーマルタンクとかゴテゴテつくようになっていますが。

本日はこの辺にて。

野木神社と乃木神社

以前東郷神社に参拝したとき、東郷美森さんの絵馬は見つからなかった(すべては調べてないですが)。

glemaker.hatenablog.com


その後、国道4号を北に走って栃木県野木町に野木神社があるのを知る。

もしかしたら乃木園子さんの絵馬はあるかもしれない。

静かな森の中に佇む社殿。

境内の樹齢650年以上と言われる巨木。

フクロウが営巣しているとのことでフクロウのオブジェ。

絵馬掛け所。

さすがに乃木ではなく野木では乃木園子さんの絵馬はなく。

乃木大将も参拝されたとのこと。

改めて検索して乃木大将をお祀りする乃木神社の場所を探す。

千代田線の乃木坂駅は乃木邸および乃木神社にちなんだ地名と今頃知った。

ということで先日乃木坂を訪れた。

乃木坂駅を降りてすぐ乃木邸。

都会のビルの中に洒落た煉瓦の建物が。乃木邸の厩舎が残されている。

野木神社は乃木邸に隣接して建立されている。

社務所御朱印をお願いして宝物殿も見学させていただいた。

さて、乃木園子さんの絵馬は…

痛絵馬はあるのだけど、なんと乃木坂46の方だった。

絵馬掛け所は2つあって手前が乃木坂46エリア。

ここまで本格的な聖地であったとは。

乃木大将もこれは予想できなかったに違いない。

乃木邸も見学させていただいた。屋外の通路から見学できる。

結城友奈は勇者である』はネットでは四国の聖地巡礼は盛り上がってるような印象があるけれど、都内はまだまだこれから。

Inkscapeを練習しながら語る飛行機の翼(その3)

唐突だけど図ができたので第3弾。

翼は梁だけど、梁だったら何なのか。

立っているのはそれほど大変ではないけど図みたいに両手両足で空中に横になっているのはけっこうしんどい。

立ってる方が「柱」で横になってるのが「梁」。

建物でも縦方向の材木が柱で横に渡すのが梁。

ざっくりとした定義は、部材の軸に沿って力がかかるのが柱で、軸に直角に力がかかるのが梁。

柱なら、たとえば立っている人なら自分の体重だけ支えればいいし、1kgの荷物を支えるのも1kgの力(9.8N)だけ支えればいい。

ここで唐突にてこの原理。

長い方の端に力をかければ、支点の反対側の短い端には長さの比だけ大きい力をかけることができる。

図では適当に10Nの力をかけて50Nとつり合わせてみた。

支点のところで90度曲げても同じこと。この場合は水平方向の力とつり合うことになる。

力を逆にすれば釘抜き。バールのようなもの

大雑把に言えば、翼が大変なのはこの90度曲がったてこに相当すること。

翼と言わず梁というのは全般にそう。

柱なら10Nの力を10Nで支えればいいけど、梁では高さと長さの比によっては荷重の何倍もの力がかかる。図では10Nが50Nになる。

可変後退翼機は翼の付け根が1本のピンでヒンジになっているけれど、ここにかかる力はそれはもう大きい。

ここで分かってほしいのは、梁は高さが高いと、同じ荷重でもかかる力が小さくなること。

空力からは抵抗を減らすために翼を薄くしたい。そして、構造からは軽くするために翼を厚くしたい。

このトレードオフで飛行機は設計されているのです。

松戸駐屯地65周年創立記念行事

昨日開催。2年ぶりに松戸駐屯地に行ってきた。

ここはいつもいい感じに空いていて、9:30ぐらいに着いても余裕で最前列で見られる。

今年のスケジュールは9:30から式典開始と、他の駐屯地記念行事と比べても変則的。65周年という節目だからだと思う。

といっても、式典が10時開始の普通の駐屯地も9:30には隊員の整列は始まるから、そこを式典の時間に組み込んだような感じだった。

整列していた車両は「駐屯地部隊及び装備品紹介」の後退場、隊員は前進して整列。

その後「記念式典」で司令官の巡閲や訓示、来賓祝辞など。

式典後退場する隊員。64式小銃はまだ現役。

祝賀飛行は木更津からAH-1S。遠い…。あと曇ってた。

11時からは「※Music performance」という謎のタイトルが。

2部構成で第1部がファンシードリルと太鼓演奏。

ファンシードリルは高等工科学校ドリル部。

太鼓演奏は北富士天王太鼓。

第2部が「訓練展示」なのだけど、今年はそのメニューがおかしい。「訓練展示」の下に「演奏」というのがある。

訓練展示に演奏???

歌いながら戦うのか? シンフォギアかな?

などと思いつつ11時。

まず松戸市立第4中学校吹奏楽部の部員が整列。

吹奏楽部の演奏が始まった。同時に部隊が行動を開始し、野外炊具1号による炊事の実演、フォークリフトによるトラックへの食糧の積み込み(1万食とのこと)、それから写真左端に見える謎の黒いシートの準備が行われた。

訓練展示の準備と兵站系の実演を、生演奏とともに行うというユニークな展示だった。

中学生の吹奏楽が終わってから戦闘訓練展示。中SAMの展開開始。

ここからは本職の第1音楽隊の演奏。

演奏をバックに戦う。ヴォーカルがいたらマクロスか。

などと余計なことを考える。

中SAMの発射。下志津駐屯地のようにミサイルの「実弾」を発射。

黒いシートはこれを背景にC-1が物資投下。先ほどトラックに積み込んだ1万食の食糧を島嶼防衛作戦中の部隊に届ける想定とのこと。

松戸駐屯地は食事の屋台にあまり大きい列ができないので昼食。それから装備品展示へ。

野外炊具1号(22改)。平成24年度採用という最新型。

輸送機からプラットホーム投下方式により1/2tトラック(パジェロ)をパラシュート降下させる装備。

パジェロに緩衝剤を取り付けてパレットに固定している。荷台部に畳んだ落下傘。パレットは地面の接近を検出してガスジェネレータからガスを噴出、接地のショックを緩衝する仕組み。

一見地味だがすごい装備が展示されていた。

浄水セット逆浸透2型。真水から1日に70m3、海水から1日に30m3の浄水が作れるという。島嶼部では特に真水の確保が難しいから海水を飲み水にできる能力は重要。

まだ倉庫として使われている大戦中の格納庫。

例年地元の人と招待者と重度のマニアしか来ないのであまり混まないけど、さらっと重要な展示がある松戸駐屯地。今年は式典もユニークで面白かった。平和が続いて自衛隊式典が楽しいまま続けられるといいと思う。

サクラクエスト最終回感想

サクラクエスト』は主人公木春由乃が、名前の似ている芸能人椿由乃と間違えられて間野山という田舎町に来たことで始まる話。

登場人物が多いから、表の主人公は由乃だとして、裏の主人公というか、第二の主人公というか、主役ほど目立たないけど大きい役割を果たす人がいるだろうなというのはずっと感じてた。

序盤はそれが四ノ宮しおりだとばかり思っていたのだけど、終わってみると裏主人公は門田丑松(CV:斧アツシ)その人であった。

たしかによそから来た「若者で馬鹿者」が間野山を変えたけれど、実際に変えた一番の功労者は丑松その人。

前半はしおりちゃんのキャラクターで視聴者の目を引っ張り、気がついてみると丑松ら年寄り組(「天寿の3P」に草不可避w)を応援しているという、不思議なアニメだった。

「若者で馬鹿者」とは用語でいえば「トリックスター」の役割なわけだけど、一番トリックスターしてたのはどう考えても丑松だろうという。

では四ノ宮しおりとは何だったのかというと、地元民の代表ヒロインということになる。

これは主要登場人物を表にしてみればすごくはっきりしている。

ヒロイン 出身 放送より前 放送時 放送後 注釈
由乃 どこかの地方 東京 間野山 間野山の外へ プロ国王
IT大臣 不明 東京 間野山 間野山 Iターン
おでん 間野山 東京 間野山 間野山 Uターン
だんない 間野山 間野山 間野山 間野山 地元代表
さすりり 間野山 間野山 間野山 間野山の外へ 目覚めて旅立つ人

5人は間野山のかかわり方に関して順列組み合わせ的に5つのパターンにきれいに分かれる。

凛々子は出生は間野山か不明だが祖母のところにずっといたので出身としては間野山だろう。

都会と間野山のかかわりを放送前と放送時の期間で組み合わせれば「間野山-間野山」か「東京-間野山」かの2通りにまず分かれる。なお、「間野山-間野山以外」と「間野山以外-間野山以外」は主要キャラになり得ない。後者は出身によりIターンとUターンと一時滞在の3通りでそれぞれ早苗、真希、由乃となる。前者はしおりと凛々子で、この二人はどうなるのかと思ったが凛々子は世界へ旅立って行ったのでこれできれいにパターン分けが完了。

四ノ宮しおりは、いわば間野山の魅力を人の形で見せるのが役割だったのだと思う。このまま「さえない田舎」で一生を終えるのか、より活気に満ちた間野山で生きていくのか。前者の選択を「あり得ない」と視聴者に思わせるためのキャラクター。

国王は新中央航空のドルニエ(実はドルニエ社はもうないのだが)でどこかの島へ。国王が実は学生時代にモデルのバイトで契約していた事務所とまだ契約関係にあるというのが、今回の「お仕事シリーズ」でユニークなところで、いわば勤め人ではなく芸能人的な職業に就いたという結末。

ドルニエで行った島は「椿」だけに大島だろうというのが大方の予想。

「頑張ってればいつか自分に合った仕事が見えてくるよ」。そんな話なのかなーと思ってみたりする。1話であのコミュ力と見た目で就職できないのはおかしいだろうと思ったところはちょっと目をつぶろう。