第20話「地獄少女 対 地獄少年」
普段きっちり、ホラー系の作品になっているので、ギャグ回をやると破壊力がすごい。
エスパーワタナベはモデルが原案の人だよなぁと思えば蝋燭、もろに「わたなべひろし」で笑った。
地獄少年は地獄から甦った凄い人。閻魔あいとの会話(というか独白)や対決がなかなか見応えがあったが、彼の話を聞くうちにあいが何かを思い出すところが気になった。アホなタイトルのギャグ回かとばかり思っていたところ、閻魔あいの過去をちらりと見せるシリーズ構成上重要な回でもあったとは。
場面としては満開の桜と青空、卒倒するあいの2つ(+ラストで一瞬見えた少年)だけだけれど、ここから、地獄少年と同じようにあいもイッペン死ンだ人間なのかも、と想像できる。あい達4人が蜘蛛に監視されているような場面もあり、何かの因果で「地獄少女」やらされているのかとも思えてくる。つぐみとあいが感応しあうのは「監視下」の状況と関係あるのだろうか。
何の葛藤もなく黙々と地獄流しを続ける、人を超えた存在だと思っていた閻魔あい。それが実は深い傷や重荷を持っているのでは、といったことが見えてくる。そんなドラマがあればこそ、タイトルが「地獄少女」、主人公がまさに閻魔あいなのだろう。今後謎が明かされてゆくのが楽しみ。
もっともミスリードを狙った「思わせぶり」が混じっているかもしれないが。
前半1クールを見逃したのを激しく後悔している。見逃さないよう、子供に邪魔されないよう視聴を続けてゆくのがこれからの課題。
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