現職上田清司氏が再選。
それはそうと、共産党推薦の吉川春子氏の票が案外伸びているのが気になった。
http://www.senkyo.janjan.jp/election/2007/11/00006853.html
によると;
投票者数は1,567,222人なので、吉川春子氏の得票率は24.9%。
これはもしかして、投票率がかなり低かったのでは、と思った。その数字はなんと27.67%。
共産党の支持者は政治への関心が高く、特に現状に不満があるため、それを打破しようと投票には必ず行くだろうと推測される。それに対し、特に共産党支持者でない人には政治に関心がなく、投票にも行かない人が多いと思われる。
ここから、投票率が低いと、共産党候補の得票増が上がると考えられる。
共産党推薦の候補の得票率に、投票率をかけてみると、全有権者数の中の共産党支持者の割合が分かる。「共産党支持者が全員投票した」という仮定にもとづくものだが。
24.9%×27.67%=6.9%
有権者のおよそ7%が共産党の支持者という計算結果。だいたい14人に1人。
かなりの少数派であることは確かだが、十数人の集団にはかならず1人はいるだろうことを考えると、まるっきり無視できる数字ではない。微妙な数字だと思った。
投票率がさらに低くなると、事態は共産党支持者に有利な方に流れてゆく。結果が見えているからなどといって投票にいかないでいると、数は少ないけど熱心な支持者が推す候補に票が集まり、意外な結果になるかもしれない。
今回で言うと上田氏と吉川氏の得票差約70万票から、投票者数が90万人まで減った場合、投票率約16%ぐらいまで落ちると、そういう結果になった可能性がある。
16%はいくらなんでもないだろうと言っていられるだろうか。今回まさかの30%を割り込んだ投票率。これが20%を割り込むことがないという保証はどこにもないのではないか。
投票率はやっぱり高いほうがいい、みんな投票に行きましょう、というのが月並みだけど結論。