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不肖・宮嶋@ロス疑惑

毒ギョーザ事件にあたごと漁船の衝突事故と世の中騒然としているが、そこにさらに、トルコ軍がイラク北部に侵攻したというニュースも入ってきた。PKKを成敗するためで、アメリカも黙認しているというが、ともかく戦争勃発。平和国家日本としてはこれはもっと大きく報道されるべきだろう。

昨日の夜さらに新しいニュースが。三浦和義氏がサイパンで逮捕されたという。ロス疑惑の銃撃事件に関しては日本で無罪判決が出ていたというのに、アメリカの当局はやはり容疑があるとして逮捕してしまった。

検索すると無限回廊のサイトのロス疑惑のページがさっそく更新されていたのを知る。

ロス疑惑に関して私の手元にはこれといった情報はないが、不肖・宮嶋の本に三浦和義氏のことが出てくるので紹介したい。宮嶋茂樹:『不肖・宮嶋 踊る大取材線』(ISBN:4104238023)の359ページ。

 庭に車を止めた林眞須美は、なんと、我々報道陣にドアの南京錠を示させるわ、実にあっけらかんとしたもんであった。私はこの時、彼女が真っ黒だと確信した。三浦和義宮崎勤、麻原をはじめとする人殺しオウムたち……私は事件の中心にいる人間に、ダテにレンズを向けてきたのではない。そういう人間は、明らかに普通の人間と違う雰囲気があるのである。一番顕著な例は、三浦がハンドルを握るTバールーフのフェアレディZの前に立ちはだかり、フロントガラス越しに三浦を撮った時である。三浦がちょっとアクセルを踏み込めば、私を殺せる状況である。普通の人間なら、私は安心してシャッターを押せるのだが、レンズ越しに三浦と目が合った時はゾォ〜ッ! として、身を翻したものである。この林眞須美がハンドルを握るビュイックの前に立ちはだかった時も、同じである。薄ら笑いを浮かべる彼女と目が合って、やはり思わず身をはねのけた。
「コワイ!」
 第一印象である。

二審で無罪判決が出たのは1998年。この本は1999年。宮嶋氏としては、無罪判決が出てもなお、三浦氏をクロときめつけていたわけだ。

果たしてこの不肖・宮嶋の直感は正しかったのかどうか。一度は日本の司法で「否」とされてしまったが、まさかまた審議が始まることになろうとは。今度はどういう結果が出るのか、経緯を見守りたい。

不肖・宮嶋 踊る大取材線

不肖・宮嶋 踊る大取材線