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FE13ノートオーラ

E12ノートを10年乗って、さすがに古さが隠し切れなくなってきたので買い替えた。

車種はFE13ノートオーラ。ちょうどこの夏マイナーチェンジがあったので、その機会に購入することにした。

今回のマイナーチェンジは金属パネルや灯火類はそのままで、見た目はバンパーの違いがほとんど。

ノートもオーラも、初期型は前後の下端が黒い台形で、スニーカーのつま先やかかとに靴の裏が見えているのと同じような意匠だった。マイチェン後はフロントバンパー下端にボディ色の線が一本通ってエアダムを強調する形になった。合わせてグリルが変わっていて、オーラはグリル開口がガバっと増えていて戸惑ったが、現物を見てもそれほど悪い感じがしないので発注の時には迷いがなかった。

ノートはE12の途中からシリーズハイブリッドe-POWERが追加され、これが大ヒットになったのでE13からはe-POWERのみになった。「そうは言っても海外製造版はICEなんでしょう?」と考え、ならば海外版は3ナンバー相当だからオーラが基本モデルかな、と推測したが、E13は今のところ日本でだけ製造していて、国外はシンガポール向けぐらいしか出していないようだ。E13は基本日本向けで、日本の市場だけを考えて作られていると言っていい。

動力源はE12のe-POERTを大幅改良している。インバーターとモーターを一体化して重量を軽減し、モーターはリーフと共通だったEM57からより小型のEM47に変え、HR12DEエンジンも改良して出力を高めている。オーラではチューニングを変えて最大出力を85kW→100kW、最大トルクを280Nm→300Nmとしている。チューニングの詳細は不明だがスカイライン400Rが304馬力のベースモデルからわずかな改良で405馬力にしたのと同じような話らしい。つまり若干コストがかかっていて車両価格に反映されているのであろう。

E12のe-POWERは前輪の負担が100kg近く増えていて、Vプラットフォームの限界に近い仕様だったという話。E13は動力部が軽量化されているが車重は10kg増となり、差分は大雑把にはより丈夫なCMF-Bプラットフォームの重さと見ていいかもしれない。オーラはさらに40kgほど増えてこれは静粛性のための追加分。

プラットフォームが変わって気付いたのが、E12で使っていたサンシェードを展張したらAピラーの左右の幅がE12より広かったこと。カタログを見ても室内幅が1390mmから1445mmに55mmも増えている。

それから、ハンドルの左へのオフセットが低減されている(幅が増えてシートが外側に移動したためゼロにはなっていない)。

ボンネットを開けるとストラットサス天端のボルトが見えず、その上に丈夫な梁が渡してある。E13ではストラットタワーバーが標準装備と言ってよく、e-POWERの重さやパワーに対してフロントの剛性を確保している。

なお、購入したオーラについては、メーカーオプションのBOSEサウンドシステムを選択した。そうしたら純正ナビとプロパイロットがついてきた。ノートもプロパイロットが選べるが、あれこれオプションを足すとオーラと違いがなくなってくるため、オーラにプロパイロットを追加する方を選定した。BOSEと言っても純正オーディオなんて、と期待しないでいたらデフォルトの状態から音質も音場感もレベルが高く、これはガチな装備だった。前ドアのスピーカーは同軸2Wayで振動版が繊維シートで、名前だけでスピーカーは紙のシングルコーン、という以前の純正オーディオとはレベルが違った。これに下道でも使い出があるプロパイロットがついてくるというのは選ばない手はない。

あとオーラにしたもう一つの理由は、スピードメーターのアナログ表示がオーラでないとできないため。これぐらいソフトウェアで変えられるんだからノートも選べればいいのに。

オーラと言えば木目パネル(樹脂製のフェイク)。マイチェンで落ち着いた色になった。シートの肩部が茶色の人工皮革だがこれも落ち着いた色で、カタログ写真ほどは気にならない。

あとオーラで気づいたのは後ドアのハンドルが前ドアより顕著に外側にあること。サイドミラーでこの段差を見るたびに「今オーラに乗ってる」と実感できるw

テールランプはノートと同じなので、ランプ基部の段差がそのままオーラの幅の違い。

ノートとオーラについては語りたい話がまだまだあるが、とりあえず納車されたクルマの写真を以下に。

発注したときから、とにもかくにもここに来ようと考えていた邑楽町役場とシンボルタワー。

通称「邑楽タワー」とノートオーラのツーショット。ステルスグレーの色と揃っているのは偶然の一致。なぜこの色かといえば、飛行機が好きなら「ステルス」と名がつく色を選ぶしかない(マイチェンで緑もあるから大戦機が好きならそっちもあり)。

そして邑楽町役場とノートオーラ。

邑楽町役場と近くの広場は自動車のミーティングがよく行われているらしい。撮影した日はフェラーリロータスなど「スーパーカー」が集まっていた。この週末はAE86のミーティングがあったと聞く。いずれはノートオーラのミーティングも開催されるであろう。

しかし、現在検索しても邑楽町を訪れたオーラのオーナーを見かけない。これは多分、「邑楽」が地元民以外はすんなり読めないからであろう。

本稿の最後に板倉の雷電神社とノートオーラ。E12で10年間お世話になったので、FE13用に新たにお守りをいただいた。電装品にもご利益があるというナマズのお守り。

かくして、新しいマイカー生活が、割と厳しい負債とともに始まった(笑)。