ノートオーラの高速テストも兼ねた日帰りドライブ。サーキットの狼ミュージアムの次に北上して鹿島神宮に参拝した。
サーキットの狼ミュージアムからは大通りを北上して10kmほど。広いバイパス通りは郊外型の店舗が並んでいてその客で混んでいて、案外時間がかかった。鹿嶋市に入って程なく坂道を上がる。神社というのは洪積台地と沖積低地の境界にあることが多いが、鹿島神宮も太平洋や霞ケ浦など水域と沿岸に広がる低地の湿地帯を見下ろす位置にあったことが分かる。
国道124号から案内に従って行って到着。晴れた土曜日で観光客も多く来ていた。
本殿と拝殿。主祭神は武御雷大神。そのためか本殿の規模がかなり大きい。
https://f.hatena.ne.jp/spanglemaker/20241012141058
参道を森の奥に進む。周囲は市街化が進んでいるが神社の敷地には広大な森が残されている。
鹿島神宮で飼育されている神鹿。時期的に「し~か」とコーラスが頭の中に響く。
さざれ石が置いてある。
さざれ石というのは砂礫の堆積岩が風化する途中のものと思っていたがそれは違い、砂礫の堆積層に近くの石灰岩層から染み出した炭酸カルシウムが入り岩として固結したもの。いわば天然のコンクリート。国歌にあるさざれ石は砂利が岩になっていく途中という解釈は間違いではない。地下に長くいれば熱の作用も受けてより強い岩になるであろう。
奥宮に参拝。
奥宮から坂を下って御手洗池。高低差はかなりある。
御手洗池は鹿島神宮のある台地の谷頭侵食による谷の最奥にある。水源は写真の湧水。水源は神宮の森なので十分飲めるはずで、柄杓があって持ち帰ることもできる。ただ、一応「飲む場合は煮沸してください」と注意書きがある。
地形的に湧水があるのは分かるが、やはりこういった場所は神秘的な感じがする。それに、湧水は非常時の水源にもなる。
帰りは下道をのんびり走って帰った。下道を流れに乗って走る場合も、プロパイロットによる自動運転はとても便利で、車間距離の維持をクルマに任せることができれば前の車の計画性のない運転とかにイライラしないですむ。前が空いたときは自分で運転して、楽しいところだけ人間が分担すればいい。
ただ、プロパイロットは信号機をまったく考慮しないので、流れに乗っていても自分だけ信号で止まるというようなときは前もって準備しないと、プロパイロットは赤信号に突進するのでうっかり急ブレーキを踏むようなことになる。赤信号を検知するようになればもっと便利になるはずだが、画像認識にしろ信号機から信号を受信する方式にしろ、まだまだこれからだろう。
この帰りの運転で燃費は28.8km/LというカタログのWLTCモードを超え郊外モードに近い値が出た。プロパイロットは経済的でもある。
また、オーラのシートは十分座り心地がよくて長時間運転しても腰が痛くなったりもしない。E12もよかったし、ティーダもP12もいい椅子だった。とすると日産でシートがダメだったのははるか昔のU13ブルーバードARXのレンタカーぐらいとなる。オーラはパワーシートになったので微調整もできて便利。
新車で初の遠出だったので当初の目的地にだけ行ったが、現地に着いて香取神宮と息栖神社を知った。鹿島神宮と合わせこの3社を訪れるのがよくあるルートらしい。次の機会には回ってみよう。
このあたりに古い神社が集まっているのは、大和政権の遠征の拠点だったことによる。今水田になっているようなところも当時は沼か湿原か入り江で、香取神宮や鹿島神宮は遠征する部隊に物資を供給する港に設けられた神社とのこと。古代の日本でも関東地方はいろいろと重要な土地だったというのが最近知った。神社はそういった歴史をたどる手掛かりにもなる。