『航空朝日』昭和19年12月号に変わった飛行機が出ている.
「アメリカのコーネリウス機」とあり,ご覧のように前進翼の無尾翼機.別のページでは右翼にNX-34212と登録記号が書かれている.
ネットで調べれば同じような写真が出てくるかと思ったらそうでもない.
当該機に言及しているページはこれだけ.
Mallard aka Flying Wing 1941 = 2pClwM; 165hp Menasco B-6. Tailless, forward-swept, variable-incidence-wing experiment from Cornelius-designed glider; span: 54'0". Coupe-type cabin enclosure with side-by-side seating. POP: 1 [NX34212]. Tested and flown successfully in 19 flights by Rumanian aerobatic star, Col Alexander Papana.
引用文の続きによると,この形式の飛行機を一歩進めて,XFG-1というのが開発されたとのこと.全木製のグライダーで,「Fueling Glider」とは何かというと,爆撃機がこれを曳航して航続距離を伸ばすのだという(下記サイトより).つまりグライダー型増加燃料タンク.初飛行は1944年10月11日.その後試験飛行で1号機が墜落し,戦争も終りということでプロジュクトは中止になったとのこと.
- http://s96920072.onlinehome.us/Gal4/3001-3100/Gal3021_XFG-1_Simon/gal3021.htm
- http://www.geocities.com/raravia/xfg-1.htm
- http://web.dreamsoft.com/jackbale/plan027.htm
変な飛行機は色々見てきたつもりだったのだが,こんな不思議な飛行機があったとは知らなかった.
なお,『航空朝日』に関連してこんなサイトを見つけた.面白そう.