PCのケース交換

6年間使っていたATのPC(CPUがPentium ProでOSがOS/2)から、ATXの新しいPCを組んで乗り換えたのが2002年の7月。早いものでもう10年になる。

この間、中身は何度も更新されてきたが、ケースはずっと同じものだった。

それというのもATXの規格が異例の超寿命なおかげだが、さすがに古いケースでは色々と問題が生じてきていた。

一番は熱で、古式ゆかしいATXの仕様に準じて、本体内の熱を上に設けた電源のファンが吸い出す、という様式。では吸気はというと、側板に多数空いた穴と、背面のメッシュしかなく、なんと前面には吸気口がまったくない。

PC部屋には冷房がないので、夏になるたびに過酷な温度環境にさらされていた。特に前面のドライブベイに納められたHDDがきつかった。もっともそれを認識したのはCrystalDiskInfoを導入してからのことではあるが。

夏場にたびたび50度を超えて警報が出るのを見つつも、まだなんとかなる、と伸ばし伸ばしして、今使っているHDDを購入後2年の今頃になって、ようやくケースを変えよう、と判断した。

なぜそんなに先延ばししたのかといえば、前のHDDが6年以上トラブルなしで動いていたので熱問題を深刻に考えていなかったのと、PCの中身を入れ替えてまだ時間が浅かったのと、意地でケースを10年使おうと考えたというのと、その辺が理由。

しかし、冬場でも47℃とか行ってるのを見て、これは満十年を待ってたらHDDがやばい、と思い、ついにPCパーツの店に出かけることにした。

あれこれ見て、一旦戻ってネットで調べて、結局これにしよう! と決めたのは、AntecのSOLO IIというミドルタワーのケース。拡張性はあまりないが、換気を犠牲にしないようにしつつも静音性を追求しているところが気に入った。前面にUSBポートが4つあるのもいい(USB2.0×2+USB3.0×2)。また、デザインもシンプルだ。

そして購入。旧ケースと比べたのがこれ。大きさはほとんど変わらない。

中身の交換が終了し、動作確認した後がこれ。

背面に120mmの静音ファンがあって、前面には側面に吸気用スリットがある。前面パネルを開けると、5インチベイの下は全面的にメッシュになっていて風通しがよく、3.5インチベイの手前には120mmファンを追加できるようになっている。

電源は最近のケースにしては珍しく上に取り付けるようになっている。ケースをコンパクトにまとめるためだろう。電源の上面に吸気用メッシュがあり、電源はファンを上にして取り付けられる。このため、PC内部の暖かい空気ではなく、外気を直接吸い込める。

前面は黒一色で、これでようやくBD-Rとケースの色が一致した。

新しいケースでPCを起動してみて、まず気づいたのが、やたらと静かだということ。HDDをブッシュの上に置いてソフトマウントする仕様になっているが、これが思いの他有効だと分かった。今まではHDDはベイに剛結だったから、振動がケースの鉄板を共振させていた。

CPUファンの音もほとんど聞こえなくなった。これはケースの静音性もさることながら、CPUクーラーのフィンにホコリがびっちりはりついていたのを掃除した効果が大きい。それまで2000rpmを下らなかったファンの回転数が1000rpm前後に大きく下がった。

背面のファンは現在低速側で使っていて、ほとんど音は聞こえない。

HDDの温度も40℃を越えることはなくなった。多分夏も50℃は越えないだろうが、超えるようなら前面ファンの追加で対策できるだろう。

ケースの側板が振動してビビリ音を出していたのも、今回のケースでは起こらない。

動画をエンコードして負荷をかけるとCPUファンが2000rpmを超えて、これははっきりとノイズが聞こえてくる。さらなる静音化にはCPUクーラーの交換が必要。今回のケースならそこそこ大型のクーラーが置ける。

電源のファンが上から見えるようになったので、ファンが回っているのかどうか確認できるようになった。今のところ、負荷が高いときにたまに回ることが分かった。普段は静止している。電源が音を出さないのはいい。ファンが回っても音は聞こえない。

新しいケースではフロントオーディオのケーブルがマザーボードに問題なく取り付けられるので、これでようやく前面にマイクとイヤホンをつけられるようになった。が、ミニプラグの挿入がやたらと固い。壊れてるのかと思ったが、力を入れたらちゃんと入った。

で、試しにイヤホンで聞いてみたのだが、音が悪くていがっかりした。マザーボードが搭載しているアンプが安物だからだろう。しょうがない。イヤホンはアクティブスピーカーの方にもつなげられる。こちらで聞いたらずっといい音がした。アンプの品質の違いで確定なようだ。

今後はSSD導入を予定しているが、新しいケースは2.5インチのドライブを直接マウントできるのでよい。

SSD導入時は現在のWindows7の環境を丸コピーして移植するか、クリーンインストールするかで悩んでいる。クリーンインストールならいっそSATA3が使えるマザーボードに交換する手もある。しかしそれは出費がかさむので、将来のマザーボード交換に備えてグラフィックカードだけ導入するかとも考えている。そして何よりまず1TBクラスの外付けHDDがないとデータのバックアップができない。今後のPCの拡張に着いては、展望がややカオスな状況になっている。

いずれにしても、比較的小額の出費で徐々にPCの性能を上げていけるのは自作のよさの一つ。

ANTEC 静音ケース SOLO II

ANTEC 静音ケース SOLO II