田山花袋と田舎教師の聖地巡礼ふたたび

http://d.hatena.ne.jp/spanglemaker/20120123/p1

から続き。

まず群馬県館林市尾曳町。

田山花袋生誕の地」。今はただの畑。今もただの畑だろうと思って行ってみたら、市によって看板が立てられていた。

田山花袋記念文学館。

いわゆる「ハコモノ」ではあるが、田山花袋という文学者の存在を記した貴重な場所であることには違いない。

中はもちろん、「田舎教師」に限らず、田山花袋の資料が沢山陳列されている。

一番目を引いたのは、「蒲団」で横山芳子のモデルになった弟子の岡田美知代に当てた詫び状。これの現物を間近に見ることができて、その気になればほぼ全文読める。

「蒲団」のストーリーと当時どれだけ騒ぎになったかをいくらか知っていれば、その手紙の重さはお分かりいただけるかと思う。

道路を挟んだ向かいの公園にある田山花袋の像。

そして田山花袋の旧居。

建物は本来城町にあったものだが、公園を整備する際に移設したもの。

同じ公園内に「館林第二資料館」として神戸生絲の工場内にあった洋館も移設されている(これは数百メートル動かしただけ)。

城町のどの辺にあったのかはだいたい覚えているが、行って民家を撮影してもしょうがないので、館林市の探訪はこの辺まで。

続いて埼玉県桶川市さいたま文学館

ここは田山花袋は埼玉県の文学者の一人、という位置づけ。田舎教師の初版本とかいくつか資料があるが、あくまで資料館の一角にスペースがある、という程度で、あまり扱いは大きくない。

田舎教師の聖地の方で行ってないところがあったので改めて回ってみた。

羽生市の円照寺にある「お種さんの資料館」。

場所は田舎教師の像のすぐ近く。羽生PAも目に見えるところにある。

田舎教師」にほぼそのまま登場している人なので、資料館の中も田山花袋と同作品、そしてモデルとなった小林秀三先生のことが少なからず展示してある。

ここから東北道を橋で渡って、信号を右に行って利根川まで行くと、小説の中に出てくる河川敷の松林の跡地に出る。

そこに「田舎教師の詩碑」があるとネットの情報にはあるのだが、最近行ったらこんなことになっていた。

利根川の堤防がスーパー堤防化されるため、なんと詩碑は撤去されてしまっていた。

詩碑だけでなく、堤防脇の住宅も撤去されていて、遠からぬうちに堤防の拡幅工事が始まる見込み。

この写真に見える範囲のどこかに詩碑があったはずだ。

このあたりで利根川が決壊すると、カスリン台風の惨事が再来ということになってしまうので(下流の栗橋近くに破堤した位置を記すカスリーン公園というのがある)、堤防の強化が進められるのはいたしかたない。

堤防工事が終わったら、詩碑が再度設置されるのを羽生市に期待しておこう。