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ニコンD700


デジタル一眼レフは今まで3台使ってきたが、現在手元にあるのはD700。2011年8月に新品で購入し、D200を手放してからは唯一のデジタル一眼レフとして使用中。

買った時はレビュー記事を上げようと考えていたが、結局書かずに今に至る。

なぜ急に書こうと思ったかというと、いつまでも使えると思ったこのカメラが故障の危機に至ったため。今回は無事障害を除去でき、当面使い続けることができるようになったけど、将来またどんな故障が起きるか分からない。D700とのつき合いはいつか終わると認識しなければいけない。

なので改めてD700について書いて記録を残しておくことにする。

購入は6年前で、その当時はDXフォーマットD200を使っていたから、手持ちのレンズの画角をそのまま使えるフルサイズ一眼は喉から手が出るほど欲しかった。

しかし最も安いフルサイズ一眼のD700といえど2008年の売出し時は30万円を超えていたのでまだまだ高根の花と思っていた。それが、カメラ量販店のWEBサイトを覗いたら、2011年にはボディが20万円を切っている。ということで、数日考えてからぽちった。

最安値は逃したが、買ってしばらくして販売終了になったのでそこそこいい買い物だったと思っている。

ボディが届いてさっそく始めたのが手持ちのレンズを次々つけて撮影すること。フィルム時代に買った多くのレンズがフルサイズ一眼を待っていた。

買って最初の週末に車で出かけて、トキナーAT-X280AF Proで撮影。

フィルム用レンズでまったく問題ないことを改めて確認した。

このレンズは開放だといろいろアレだけど絞ればほぼ問題ない。

HC50mmf/2。絞りf/2.8で撮影。

非CPUレンズはレンズ情報を何件か登録できるため、登録すればマルチパターン測光が使えるしExifにもレンズの情報が残る。

このレンズは1996年に中古カメラ屋で12000円で購入したもので、Ai改造済みのためD700でも問題なく使える。若干の黄色い色つきと樽型の歪曲収差があるが、それ以外は問題ない。絞り羽根が6枚なのでボケや輝点が独特の描写になる。

デジタル一眼対応レンズも購入。これはAF-S24-120mmf/3.5-5.6G。

中古美品が4万円以下というお買い得レンズで、撮ってみるとその理由も納得なのだけど(ワイド側の周辺で解像度が低い、手振れ補正が有名無実等)、D700用便利ズームとしてはバランスがいいので結局よく使っている。今は中古は2万円以下になってる。しかし1200万画素なら我慢できるとしてもそれ以上の解像度は無理かなとも思う。

最近の写真だとこれ。ニコン1の出番ばかり多くてD700はなかなか使う機会がないけど、ここぞというときには1インチでは撮れない写真が撮れる。フルサイズなのでボケを活かすのも簡単だし、等倍で見た時の解像感、ノイズ感も1インチよりずっといい。

しかもこの写真など20年以上前に買ったAiAF50mmf/1.4S。古いレンズを活かせるのはマウントが変わらないデジタル一眼レフならでは。

とフィルム時代のレンズをあれこれ遊んでいたところに突如として障害が。

写真の下2/3から3/4ほどが黒くなって上端しか写っていないという状況に。撮影時にミラーアップが正常にできないという、今まで経験したことのないトラブル。

しかし長時間シャッターを使ってみたり、シャッターが開いてるときに電源を落として強引にミラーを下ろしたりとしている間に障害が現れなくなった。

何が起こったのかわからないままその日の撮影は終了。

こんな具合でまったく正常に撮れてる。

色合いがおかしいとかはレンズが5000円で買ったジャンクレンズだから。24-70mmの普及価格帯のズームレンズ。

後日動作を確かめたらやはり問題ない。

では、とレンズを変えようとしてミラーボックスから謎の金属片が発見された。

原因判明。レンズからミラーボックスに部品が落下、部品がミラーアップを妨害。ミラーが下がっているときにカメラの姿勢により部品の噛み込みが外れて正常に復帰。ということ。

金属片が発見された状況を再現するとこうなる。

最終的に金属片はマウントの下部でレンズとボディの間に挟まっていたらしく、ボディ側に傷がついている。

部品はズームレンズのカムとレンズユニットを連結するピンではないかと推測している。ボディ側でこんな部品が外れるなど考えられない。

しかしレンズも今のところ正常に使えてるからまた不思議ではある。

こんなトラブルはくだんのレンズを買っても十数年起きなかったことなので、今後起きることはないと思うけど、またいつ何がおきるか分からない。

クリーニングしていてうっかりセンサーに傷をつけてしまったこともある。写りにまったく影響が見られないのでそのまま使っているが。影響あるようだったらその時点で多大な修理費か買い替えかという選択を迫られるところだった。

で2017年。ニコンのWEBサイトで修理受付を検索するとD700が消えている。今後故障したら買い替えしか手段がない。中古に買い替えるという手はあるにしても、手元のD700が故障したら現行機種への買い替えの方がよりよい解になると思う。

経験的に、レンズは長い付き合いができるけれど、ボディはどこかで寿命が来る。特にデジカメはセンサーに汚れが蓄積されてゆくので、それが画質に影響するようなら寿命と判断せざるを得ない。センサーに相当する部分が常に新品に変わるフィルムカメラとここが大きく違う。

なので、F-801とF3はともかく、D700とはいつかお別れの日が来るので、そのときに後悔がないよう大事につき合っていきたい。