自衛隊の災害救助・支援活動.最前線でのヘリコプターによる輸送や隊員の救助活動などが注目されがちだが,後方支援もまたフル稼働している.
新潟スタジアムに集結した炊事車両(2004.10.25.)
http://www.jda.go.jp/jgsdf/info/161025a.html
新潟県中越地震被災地域への災害派遣(給食支援)の状況(2004.10.26.)
http://www.jda.go.jp/jgsdf/info/161026a.html
CH-47やKV-107のような大型の輸送ヘリコプターを所有するのも自衛隊ならではであるし,被災地に人力を緊急展開できるのも自衛隊の特性であるが,上記のように大規模な食料の支援ができるのも,兵站を内包した自己完結型の組織ならでは.
今の状況は以下が違うとはいえ,最前線に必要な物資を届ける兵站線の構築は戦争とあまり違わないだろう.有事に備える自衛隊だからこそできること.
- 最前線では戦闘ではなく災害救助・支援を行っている
- 食料等を支援する対象のほとんどは隊員ではなく被災者(10万人近くが避難中)
- 兵站線を防御する必要がない
10月27日の更新ではついに風呂も用意された.兵庫県南部地震では非常に好評だった.
http://www.jda.go.jp/jgsdf/info/161027a.html
マスコミには,今被災地では救助・支援としてどこで何が行われているのか,包括的に伝えてほしい.新潟スタジアムに集結した陸上自衛隊の威容などはあまり伝えられていないように思う.最前線も重要だが後方支援の様子も知りたい.
被災者へのインタビューはもういらない.