Great Spangled Weblog

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かんたんCAD遍歴

うちの会社も制式なCADはAuto CADなわけだが、オペレーターでもない者がポンチ絵を書こうというのにこれはちょっと使えない。若い社員はけっこう使いこなしているけれど。

ポンチ絵ということならVisio等のドローイングソフトでもいいのだが、寸法がきっちとした図を書こうとするとやはりCADがいい。

Windowsを導入して最初に使ったのはTommy SoftwareのTS CAD/DRAW。当時シェアウェアとして雑誌の付録などで出まわっていて、それを入手して使っていた。\7000ぐらいでCADとしては破格の値段。486のマシンでも軽々動く軽快さと、マウスの右ボタンでCADのほとんどの操作が呼び出せるUIが気に入って使っていた。

1995年頃に、もっと簡単そうなCADを見つけたので購入した。Drafix CAD。市販のアプリで\29800ぐらいだった。通常CADでは、移動や複写などを行う際、まず動作を指定してから、対象を指定する順番だった。Drafixは逆で、範囲指定した後動作を指定する。その方がドローイングソフトやワープロソフトなどと操作が同じで、とっかかりがいい。あまり苦労しないでこのCADの操作は覚えることができた。

Drafixは相当気に入っていたのだが、惜しくも32ビット版へのグレードアップのチャンスを逃してしまった。気がついたら日本語版のDrafixが入手できなくなっていた。

それでもだましだましDrafixを使ってはいるものの、やはり32ビットのCADが欲しい。できるだけ簡単なやつが。ついでに言えば安いほどありがたい。

そういう気持ちでいたら、AR_CADに辿りついた。システムハウス福知山(http://www.shfweb.com/)というところが開発したもので、なんと無料版が配布されている。

このCADも、対象を指定してから動作を選ぶということができる。動作を選んでから対象を指定するという従来のCADの操作もできる(両者が全く同じではなく、移動、複写は後者の方が機能が充実している)。とっつきやすいと思った。ここ10日ぐらい使ってみて、Drafixと同じぐらいに使えるようになってきた。この調子なら今後はポンチ絵は全部このCADでいけそうだ。10年以上使っていた16ビット版のDrafixをこれでようやく休ませることができる。

と、AR_CADをそこそこ覚えたところで、そういえば無料で簡単なCADといえばJW_CADがあったなと思い出した。ダウンロードして試してみたら、こちらもDOSの時代とは違い、[対象を指定]→[動作を選択]という操作体系になっている。

JW_CADも使い比べてみて、今後ポンチ絵用CADをどちらにするかを決めてみようと思う。JW_CADならユーザーが多いのがいい。一方、AR_CADの方が図をワープロに張りつけるのが楽だ(図を選択してコピーし、ワープロ側でペーストするだけ)。

余談だが、ワープロにOpen OfficeのWriterを使うと、作図からドキュメント製作まで無料のソフトでできることになる。気がついたらずいぶんいい時代になったものだ。