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中国の地震

5月12日に中国四川省で起きた地震

建物の耐震性の低さが大きい被害をもたらしている。被災地は過去にも何度か大地震に見舞われている土地であり、それなのに建物の耐震性があれほど低かったというのは残念だ。このたびの災害は、土木・建築行政の無策がもたらした、ある意味人災と言えなくもない。

朝日新聞のサイトにこのような記事が出ていた。

 北川チャン族自治県では、被災者の多くは山あいで暮らす少数民族だ。土壁や、れんがやブロックを積み上げた簡素な建物は、巨大地震の力にひとたまりもなかった。

 被害にあった住民の多くが「こんな地震が来るなんて」と口をそろえる。そもそも耐震性を考えた造りにはなっていないのだ。多くの家屋が山肌を縫うように立っているため、地震に伴う土砂崩れで押しつぶされた家も多い。

 一方、北川から数十キロしか離れていない綿陽の中心部はほとんどの建物がちゃんと立っていた。鉄筋構造の建物が多く、コンクリートの壁にひびは見えるが、崩れ落ちた建物は少ない。この町では漢族の住民が多く、漢族と少数民族の生活レベルの差が、被災の結果にも表れた格好だ。

「漢族と少数民族の生活レベルの差が、被災の結果にも表れた」とある。

中国政府の震災対応に民族差別は恐らくなかろうが(ここで少しでもそういうのを匂わせたら世界中から大顰蹙をかう)、それでも少数民族の問題の影が見えてしまう。

土木業界の仕事柄、橋の被害も気になる。ロイターが配信している写真がすごい。

地震で、ここまで原型を留めないほど橋が壊れるとは、にわかに信じがたい。

他にも多数橋の被害が出ているらしい。続報を待ちたい。

追記

今日のNHKのニュースで、人民解放軍UH-60(S-70C-2)が映った。wikipediaによると、米中国交回復で導入され、天安門事件以後入手できなくなったとある。現在10数機残っているとのこと。そのうちの1機と思われる。