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東武伊勢崎線久喜駅から見える耐震補強工法いろいろ

もしかしたらマニアの人に需要があるかもしれないので、東北新幹線の橋脚の耐震補強工法を紹介。

東武伊勢崎線久喜駅から、4種類の工法を見ることができる。高架下に店舗などがあるため、複数の工法を使い分ける必要が生じたと思われる。

まず未補強の橋脚。

RC巻き立て工法。

耐震補強工法の基本。RC(鉄筋コンクリート)の橋脚にRCを巻いて不足した強度を補強。コストが一番安い。一方、巻き立て厚が厚くスペースが必要で重量も増える。

鋼板巻き立て工法。上層の柱は後述のRB工法。

RC巻きに次いでメジャーな工法。厚みや重量の増加が少なくてすむ。ただし、鋼板をクレーンで吊るして運ぶためのスペースが必要。

RB工法。

人力で施工できる。狭い場所やクレーンが届かない場所でも採用可能。

http://www.rail-act.org/rb.html

一面補強工法。

店舗などで橋脚が1面しか出ていなくても施工できる。

http://www.rail-act.org/itimen.html

同じ橋脚の写真がこちらにも出ている。

http://www.jreast.co.jp/newtech/tech10_main.html

ここでは見られないが、橋脚の補強工法には他に、アラミド繊維や炭素繊維を巻き立てる繊維巻き立て工法というのがある。JR東日本のサイトではRB工法に似たものでRP工法というのもある。RC巻きや鋼板巻きにもいくつか改良されたバリエーションがある。