DENON AVR-3313Kがやってきて、ケーブル類としてはHDMIケーブルと光ケーブル、それにスピーカーケーブルを新たに買ってきた。
HDMIケーブルは当然、BDレコーダーとAVアンプを接続する用で、それまでテレビに直結していたケーブルはAVアンプからテレビに接続。
スピーカーケーブルは後でバイアンプ接続する用。
光デジタルケーブルは、せっかくAVアンプにDACがついているので、CDプレーヤーをつなげてみようという考えで購入した。
DCD-1650はアナログ接続でも十分いい音質で聴くことができるが、光接続でデジタルデータをアンプに送ったらどうか、という考え。
しかし、1990年購入のこのプレーヤー、他の機能は健全だったが、光出力はダメになっていた。なにしろ電源が入っていても赤く光ってない。
それでは、と、LD/DVDプレーヤーがあるので、それをAVアンプに光接続してみた。
これは問題なく接続できたが、試しにCDを再生したところ、しばらくして音声がループするようになってしまった。2000年購入のLDプレーヤーは10年余りで死亡。
まあ、CDのデジタルデータをAVアンプのDACで再生するなら、BDレコーダーにCD入れればいいだけの話ではあるのだが。HDMIケーブルは音声データも送る仕様なので。
ということで光ケーブルが余った。
一方、テレビとAVアンプの接続について。
テレビの方も立派なデジタル放送のチューナーがついているから、これを遊ばせてはもったいない。
2006年に買った液晶テレビは、アナログのモニター出力がついているから、そこからピンケーブルを出してAVアンプの適当な入力につないでみた。
テレビをつけた状態で、AVアンプも電源を入れ、セレクターをそれに合わせると、確かにテレビの音がアンプを通してスピーカーから出てくる。当然音質はテレビのスピーカーよりずっといい。
これはこれでアリだなあと思いつつ、マニュアルを見ると、最近のテレビはARC機能というのがついてると知った。これは、テレビのチューナーがデコードしたデジタル放送の映像と音声を、HDMIケーブルを逆走させて他の機器に送る機能で、これに対応したテレビなら、HDMIケーブル1本でレコーダーの再生もできれば、TVの音声をアンプに送ってスピーカーで再生もできる。
「こんな機能うちのテレビもあるのかなあ」などとテレビのマニュアルを引っ張り出して見たら、ふと気がついた。
うちのテレビに光出力ガッ!
光ケーブル用端子があるとは何年も使っていてまったく気づかなかった。見てみると確かに端子があって、フタの隙間から赤い光がちょっと漏れている。
ということで、余ってしまうと思った光デジタルケーブル、晴れてテレビとAVアンプ間の音声信号の伝達に役立つことになった。
まあ、テレビのDACからAVアンプのDACに切り替わったわけだが、音質的にはそれほど変わったという印象はない。今時テレビ放送ぐらいのデータのアナログ変換はたいがいのDACが卒なくこなせるようだ。
光ケーブルの利用と、LD/DVDプレーヤーの死亡とで、従来使っていたAV接続用のピンケーブルは何本も余ってしまった。CDプレーヤーが寿命になったらピンケーブルは1本も使わないオーディオシステムになってしまう(今後オーディオ専用の光ディスクのプレーヤーを買う予定はないので)。時代は変わったものだ。