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宇宙よりも遠い場所 STAGE05

宇宙よりも遠い場所』STAGE05「Dear my friend

ストーリー

学校の集会で、報瀬とキマリが南極に行くことが公表される。壇上に上がり「行ってきます」とそれぞれ抱負を述べる2人。こっそり拳を合わせる。

複雑な表情のめぐみ。回想。幼稚園時代のキマリに「明日、遊んでもいいよ」。

荷物をまとめるついでに部屋の片付けを始めるキマリ。ベッドの下から古いゲーム機が出てきた。高橋めぐみから借りて、返すのを忘れていたものだ。

めぐみの家にゲーム機を返しに行くキマリ。「私が唯一、めぐっちゃんに勝てたゲームだもん」。そう言って気楽に話しながらゲームをする。めぐみは面白くなさそうな表情。

クラスの壮行会の後、めぐみの家の近くのお寺へ。そこでめぐみは、キマリ達がまわりから悪く言われていると伝える。するとちょうど、報瀬と日向がやってきた。

そっと帰ろうとするめぐみをとどめて、4人で話をするキマリ。めぐみの話に憤慨する報瀬。それをたしなめる日向。

「人には悪意があるんだ。悪意に悪意で向かうな、胸を張れ!」

それでもムシャクシャしたままの報瀬、キマリの提案でカラオケに向かい、まさにご乱心。札幌の自宅でLINEに送られてきた写真を見ながら、「一緒じゃなくてよかった」とほっとする結月。

そして、キマリ達が南極に向け出発する朝が来た…

視聴コメント

  • 幼稚園時代からキマリにマウント取ってたんだなw
  • 七神屋ペンギン饅頭号
  • 晴海埠頭でロケ
  • 報瀬のキョドリっぷり
  • 「アメンボ赤いな愛ゆえに」w
  • 敵認定してる相手がいると強いw
  • 荷物は体重と合わせて100kg
  • ナチュラルにサバ読む女子w
  • 段ボール箱は極地研でそっくりのが目撃されてるのでリアルであの柄らしい
  • 妹からダメ出しされる荷物にピーラーが
  • 妹ちゃんツインテだから事実上の四葉こころ
  • 「おう、なんだ」
  • めぐっちゃんの口調が妙に冷たいのがなんとも
  • ゲームで負けら無期限でハードごと貸すとか
  • 闇が深い
  • 報瀬を「南極」呼びとかあからさまにけなしてゆくスタイル
  • 「無理するなよ、失敗したらそれだけ後悔がが大きいから」
  • 失敗しろと言ってるようなものだ
  • 闇が深い
  • 自分より下の人間を見つけて自尊心を保つとかあるあるすぎてつらい
  • その格下の人間が自分を追い越してゆく時、素直に喜べるか、足を引っ張るか
  • 郵便番号374(館林市です)
  • (作中「館林」というセリフはなく、他に館林の地名は電車の行き先に表示される程度)
  • クラスで壮行会
  • 「馬鹿にしてるやつもいるぞ」「調子に乗ってると思ってるやつ」
  • 自己紹介が多すぎて
  • 「人には悪意があるんだ。悪意に悪意で向かうな、胸を張れ!」(三宅日向名言集その4)
  • SNSなどで悪意を目にしやすい時代にぴったりの禿げ上がるほど素晴らしい名言
  • サムゲタンとか艦これとか悪意にさらされ続けてましたからね
  • 帰りたいのにキマリのせいで付き合わされるめぐみw
  • カラオケ「まねきねこ
  • めぐみと帰る道はロケハンの成果をばっちり使う
  • 自分に親切にしてくれためぐみに無邪気にお礼を言うキマリ
  • キマリ家では宴会が
  • たまごパーティー
  • そういえばここたま姉妹(リボンとこころ)
  • アニメガタリズだと姉と妹の関係がそのまま
  • 早朝自分で身支度して出かけるとか成長が半端ない
  • 報瀬の祖母は言われてみれば確かに、娘が死んだ南極に孫が行くのはそうとうきついだろうな
  • 日向ちゃんは羽生市内を学生とは逆に駅方面へ(ロケ地特定班有能)

解説

なんと5話でもう館林から旅立つ話。1クールで南極行き確定。

まずは学校で、全校生徒の前で行ってきますと挨拶。それからクラスも壮行会。「南極」呼ばわりでバカにしてた生徒もすっかり2人のことを見直してる様子。

このままクラスのみんなに送られて、離れても忘れないよ、とさっそうと旅立つのかと思ったら…

前回からめぐっちゃんの口調がやけに冷たくてどういうことだろうと思ったら予想以上に闇が深かった。

ドジで子供っぽくて「格下」とみなして大丈夫なキマリに対し、何かと優れているところを見つけては自分のプライドを守る。それ自体は悪いわけではない。「格下」ちゃんの助けになる限りは。そして、自分がそこに落ち着いてないで、成長を続けようとしている限りは。

ここまでくると、1話でキマリの「学校さぼったことがない」に対して「私はあるよ」と言ったのは本当のことではなくて、ただキマリに負けたくないために口から出たデマカセなのではという気がしてくる。

そのキマリが報瀬と友達になり、いつの間にかアイドルと4人グループで南極に行くという話になって、自分をどんどん追い越していこうとしている。

このとき、友達の成長を素直に喜べるか、それとも足を引っ張るか。

めぐっちゃんは後者を選んでしまったのだな。

後者に陥ってしまった報いが茂林寺で早々に来るのが笑う。報瀬と日向が来た時にそっと帰ろうとしてキマリに待ってと言われるとかとんだ地獄だw

ただまあ、カラオケの「ご乱心」に付き合わされたのはめぐっちゃんとしてはいい経験になったかもしれない。キマリと南極に行くという美少女とバイト戦士の素をじっくり観察できただろう。

カラオケの帰りに夜道をキマリと歩きながら、たぶんいろんなことを考えていたんだと思う。

ちょうど歩いている道もその気持ちを表すように、夜で暗く、曲がった緩い上り坂になっていたりする。

途中で小さい水路を渡り(あの場所に実際にある水路で、「清流」の地名の元の川。そしてたぶん、キマリの家の前の川のモデル)、交差点を曲がって、キマリの家までくる。

途中に映る井戸も何かの意味があるかもしれない。現地もキマリ家の近くの民家の裏に井戸のポンプが見えるし(館林市の井戸水は豊富で質もよく、駅前通り脇の清龍神社などで触れることができる)。

で、キマリを素直に送り出せない自分はダメだ、ということに、めぐっちゃんはギリギリで気がついた。

本当にキマリと縁を切りたかったら、出発の朝にわざわざ話しになんか来ないで、通信を全部無視していればいい。数か月そのままなら帰ってきても「ただいま」「おかえり」以上の会話はないだろうし、もしかしたら3年からクラスも別々になるかもしれない。

なので、冬の朝に立つめぐっちゃんはラスボスだけど、真のラスボスはめぐっちゃんの中にいる友情の暗黒面。キマリと釣り合わないダメな自分を、キマリにその通りだと言ってもらえれば相当楽になったのではと思う。

しかしそこはキマリですからね。

あれだけ言われてもめぐみを切り捨てない。

「絶交無効」

出発早々に泣かされるとはたまりませんよ。

とっさにそう言ったけど、キマリもそれ以上はどう言ったらいいのか分からない。めぐみもキマリと縁が切れて楽になるかと思ったら許してもらえない。

他の3人と比べて南極に行かなければならない理由がこれといってなかったキマリは、ここでついに、キマリ自身の課題を持って行くことになる。

報瀬を主人公から外し、キマリという新たな主人公を設定したら、「南極に行って帰る」という旅が友情の意味を問うという普遍的で壮大なテーマをもった作品になった。

それはヒゲドライバー氏にも伝わりED曲「ここから、ここから」が生まれた。5話を見てからだとED曲の歌詞は本当に心にしみる。

なお、めぐっちゃんもたいがいだけど、後の話でマジものの嫌な「友人」が出るので未見の人はぜひお楽しみに(楽しいのか?)

ハイスピードよりもい

ハイスピード #よりもい 4話を飛ばして5話。冬の朝に待っていたラスボス。4話、7話以降はこれから描きます。sketch.pixiv.net

5話の1枚というとやはりこの人ですね。