『宇宙よりも遠い場所』STAGE07「宇宙を見る船」
ストーリー
日向のパスポートが見つかり、予定通りフリーマントルにやってきた4人。かなえ副隊長と再会。七神屋ペンギン饅頭号(元しらせ5003)の船内を案内される。
続いてビデオで船内レポート撮影。船の大きさを実感しつつ、船長や隊長とも会う。
買い物を頼まれて市場へ行く4人。買い物のタイミングがおかしいこと、買うものが少ないことなどが分かり、民間観測隊の予算や意義に疑問を覚える。
「南極に本当に行けるのか?」疑問をかなえ副隊長にぶつける4人。人も物も少ないのは事実。でも、行かないという選択はないという。
南極に行く目的は「空を見に行く」という。民間観測隊の本当の目的は何か知りたがる4人。夜に覆面をして情報収集に出かける。
隊員がフリーマントルで飲んで喋っているのを見つけこっそり盗み聞き。隊員のグダグダが見られただけで特に情報なし。
しかし、4人は「貴子が使っていた」という船室で、ベッドの裏に蓄光塗料で描かれた星を見つける。そして、藤堂吟隊長から最大の目的、南極の天文台建設計画を知らされる。
その計画は貴子の犠牲を招き、観測隊派遣はより困難になっていた。それでも、隊員の多くが計画を遂行したい、南極に行きたいと願っているという。
出港を翌日に控えた夜、ペンギン饅頭号の船上で盛大な宴会が開かれた。ここで4人はそれぞれ南極に行く想いを語る…
視聴コメント
- 昭和基地が民間に移譲されるとかすごい設定
- 3年前の回想だった
- かなえさん同じことやってるよ(しかし貴子はいない)
- OPが「熱いメガネ煽り」と呼ばれるようになるw
- Aパートはビデオ録画から。キョドる報瀬。
- しらせ(5003)はマジ大きい
- 高いところは「普通に死にます」なのかw
- ブリッジでの不穏な会話に気づく結月ちゃん
- 船長が「迎千秋」という読みが宇宙飛行士そのまま
- アニメに美少女になるおっさんは多いがおっさんになる女性というのは珍しい
- (『恋姫†無双』で貂蝉という例がある。おっさんというには若いか)
- ヘリが1機のみというのがギリギリ感を示している
- ふつうは冗長性を考え2機搭載
- アスミス出演。人妻なのをいいことにとんだ不幸キャラw
- 「お持ち帰りします?」「しねーよ!」(松岡の熱いマジレスw)
- 仲間内で面倒というよりこの人が面倒そうw
- 「ニンゲン」ネタをここでぶっこむのか
- 例の東屋で能登さんと茅野さん
- 貴子母ちゃん報瀬そっくりw
- 3年の変化がひどいな。髪が薄い、離婚、無職w
- 結月ちゃんの年下アピールがあざとかわいい
- 背は小さいけど、心も胸も大きい日向ちゃん
- 報瀬はコミュ障傾向のくせにブチ切れるといいこと言うんだよなw
- 今回はちょっとうるっとさせる程度で、フリーマントル出航への期待が膨らむ
- EDで太陽が北の空を回る南半球演出に今頃気がついた
解説
フリーマントルでいよいよ七神屋饅頭号(元「しらせ」5003)に乗る。出航-南極への引き返せない旅までもう少し。
「フリーマントル」という地名に興奮するのは不肖・宮嶋カメラマンだけでいいですw
この不肖シリーズの南極本『不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス』は面白いんだけど、写真は間違いなくカメラマンの仕事であるが、レポートが話を盛りすぎかつ登場人物の意向をガン無視して書かれていて、南極関係者からきわめて不評という困った本。
序盤からフリーマントル略して「フリマン」とかどうリアクションしろとw
雪上車で同行した中国人隊員は工作員ではないかという妄想をふくらませ、雪上車のトラブルに乗じて作戦を遂行したらこんなだろうかという場面が書かれている。作中明らかにネタと分かる書き方ではあるが、「そういう目で自分を見ていたのか」と当人にしたら不愉快に思うだろう。実際かなり不評をかったことは後書きで宮嶋茂樹氏本人が書いていて一応ゴメンナサイとは言っている。なお、本文記事は勝谷誠彦氏が担当。
こういう本なので、アニメ制作側が言及することはコンプライアンス上ないのではと思うけど、作品を見るとどうも本書も参照してるのではという気がしてならない。
地平線の上を一周する極地の夏の太陽。空中に投げたお湯が一瞬で凍り煙になる現象。雪上車での長旅。船上での仮装。どれもこの本にもある(もちろん他の本にもあるだろう)。
この本で笑うのが、シャンプーの臭いを書いて興奮するというエピソード。1話で報瀬のリンスの臭いが鍵になる展開で(おや?)と思ってしまう。
また、南極越冬隊を勤めると既婚者は夫婦の絆がより強まるが、未婚カップルは別かれる確率が高いという。これもアスミスのキャラを見て(おや?)と思ってしまう。
もちろんこの本を読まなくてもアニメを楽しむのに全く問題はない。
読んでも人生の時間を無駄にしたとは思わないで済むのではと私は考えているが、「訴えてやる」と怒り心頭な人もいるのでお薦めまではしない。
予算、人員、物資、すべてが不足気味の民間南極観測隊。それでもヘリコプターは今の南極観測隊が使っているのと同じアグスタウエストランドのEH-101。
機体は新しめだけど、機数は1機のみ。国の観測隊は南極仕様のCH-101を2機に小型のヘリコプター1機も追加で搭載するという。
事故の可能性は高くないにしても、故障や悪天候など様々な要因で飛べなくなる事態が起こり得るから、冗長性を考えて最低2機は持って行きたいところ。
海上自衛隊ではCH-101は3機調達しているので、そもそも船に乗せる2機に対しても予備を確保している。
EH-101、AW101、MCH-101、CH-101。呼び名は複数あれど、アグスタウエストランドが開発した3発の大型ヘリコプター、なぜか縁がなくまだ1機も見たことがない。
その前に使われていたS-61A-1は、2008年の退役記念イベントに館山まで行ってきた。名機シーキングはこれを最後に日本では全て現役引退。
かつては固定翼機のピラタス・ポーターを持って行ったりもした。群馬県東部の人がまばらな地域で試験飛行しているのを見たことがある(双眼鏡で赤いポーターであることは確認してるので、間違いなく南極観測隊の機体だと思う)。
日向ちゃんがふざけて言及してる「南極ニンゲン」というのは、ネットでひところ話題になったUMAのことかと。
wikipediaには想像図が出てるけど、その割に記述はまちまちで、いまいちイメージが確定されていない。