タイトルの施設が最近整備されたと知り、お盆休みのときに行ってきた。
陸軍の熊谷飛行学校の桶川分教場の建物が現存するので、修復して記念館として公開されている。
戦後海外からの引揚者のための住宅として使われ、平成19年に最後の入居者が転出した後に建物を分教場のときの状態に復元した。
昔の木造の小学校のような建物。
寝台を並べて復元。
こちらは映像を鑑賞したり講演会などができる。
窓ガラスは大正板ガラスが残っている。円柱に吹いたガラスを手作業で平らに伸ばすので微妙に波打っているのが特徴。
井戸。台地の上なので水面はけっこう深いかもしれない。
和式便所も復元。というか和式はもはや博物館もの。
蛇口が並ぶ洗面台。
建物に使われていたコンクリート。今では貴重な、川でとれる玉砂利を使っている。
昭和12年から20年までにここで1,500~1,600人のパイロットを訓練したという。終戦間際には特攻隊にパイロットを提供した。施設内には散華した兵士の遺品や、遺書まで用意したけれど特攻出撃に至らなかった人が寄贈したものなどが展示されている。