茨城県自然博物館の今年の夏の企画展は昆虫展だった。
10:30に予約を入れて行ってきた。
夏休み中で本当ならもっとにぎわっているべきところ、事前予約制で混雑を抑制しているので人が入らず撮れる。
昆虫の進化の展示。翅は昆虫繁栄の鍵だが、昆虫が翅を獲得した経緯は分かっていない。
写真はムカシアミハネムシの模型。この昆虫では胸の3つの体節の全てに翅がある。一番前の翅はやがて退化しほとんどの昆虫は2対の翅をもつ。
四肢動物は魚の胸鰭と腹鰭を手足に変化させたが、何もないところから突然翅が生えている昆虫は驚くべき進化と言うしかない。
そして多数の標本が解説とともに展示。
大きい模型も多数。
「モルフォの壁」という展示。壁一面に青い蝶の翅が並ぶ。
諌山黄泉さんが来そう。
毒がある昆虫の警告色に対し、毒がないのにそれに似せて捕食を逃れようというベイツ型擬態の展示。
マイナー昆虫のカカトアルキ目とガロアムシ目。
六脚類ながら翅をもたないグループ。シミ目とイシノミ目は昆虫。
カマアシムシ目、トビムシ目は厳密には昆虫に含めず内顎類とされる。しかもこれらは系統的にかなり離れているらしい。
現在の昆虫の主要な話題の一つが特定外来種問題。写真はその一部。
チョウはアカボシゴマダラで、最近よく見かけるようになった。ツマグロヒョウモンもよく見かけてこれも外来種。
そして模型とともに展示されていたのがクビアカツヤカミキリ。
桜の木がこの虫によって大被害を受けている。最近桜の木の根元がメッシュで覆ってあるのはクビアカツヤカミキリが広まるのを防ぐため。もし見かけたら迷わず駆除すべき。こんな事態になったのも人間の「業」ではあるのだが。
一通り見学して食事。選んだのはおすすめメニューの豆乳タンメン。