2021年に井の頭公園に1度行ったことがあるが、その後もう少しちゃんと見たいと思っていた。10月の行楽シーズンになって、今日は天気もいいようなので行ってきた。
吉祥寺駅から井の頭公園へ。ボートが施設の更新中で休み。さらに、一度復活したツツイトモは外来種のコカナダモに駆逐され、去年コカナダモを除去したものの、今年は水草はほとんどなく水も緑になっていた。こういう淡水の環境は一度壊れると回復させるのは難しいものだと実感。
こちらが2021年の様子。澄んだ水に水草が茂るのは本当にきれい。スッポンも泳いでいた。
水草の勢いが削がれたのはアメリカザリガニの食害もあるというので現在罠を仕掛けて駆除しているとのこと。
そして、前回見送った井の頭自然文化園へ。
まずは池にある水生物園。
いろいろな鳥が見られる。近くで見られそうな野鳥も飼育されている。写真は野生の姿を見るのはちょっと難しいオシドリ。なんだかAIが生成したみたいな感じだがれっきとした写真である。
何のイベントなんてなくてもよくて、こういう景色が見られると気分がすごくよくなる。
水生物館。水槽で魚や昆虫やミズグモ、イモリや水草が見られる。他にやけに人がいるなと思ったらカイツブリの親子がいて、タイミングよく撮影できた。
ブレブレだが水中のカイツブリなんてそうそう見られない。
通りを渡って本園へ。
早めの昼食。プラごみが極力出ないように配慮されている。スプーンも紙製。
ふれあいタイム待機中のモルモット。整理券待ちの長い列ができていた。
ヤギ。
アジアゾウの花子がいたゾウ舎。しばらくは中を公開するようだ。
アムールヤマネコ。
隣はツシマヤマネコ。まさか飼育しているものが見られるとは。日なたで寝ているあたりはやっぱりネコ。
フェネック。「フェネックやめるのだ!」と言いたくても特に何もしていない。
ここも立派なリス舎があったが閉鎖中。外からは見られる。いるのはニホンリス。
ハヤブサ。けっこう大きい。この大きさと顔の模様で野外でも見分けられると思う。チョウゲンボウは明らかに小さいので今後は多分間違えない。
なお、ハヤブサは猛禽とはいえ、タカ目とは別に進化した鳥。ハヤブサ目という新たな分類が作られたが、こうしてみるとタカ目そっくりでこれこそ収斂進化。
金網越しにぽやっとした写真になってしまったがヤマドリ。日本固有種。名前の通り山にいるので普段はあまり見られない。キジが人里にいて頻繁に見られるのと対照的。
アオバト。人が特になにもしなくてもカメラがこうやってよく写るようにしてくれるのはありがたい。
トラツグミ。飼育下でも実際に見ておけば野外で見分けるのに役に立つと思う。
最後に公園の南西の方に行ってジブリ美術館を外から見た。
都会でこういう環境は貴重だから大事に保全されているが、地方だとありがたくないのでもっと荒廃している。ゴミが捨ててあったり勝手に作物を育てていたり、水鳥に餌をやる人がいたり、外来種がやまほどいたり。都内の自然スポットに行っても得るものはないかと考えていたが、逆に、「果たして地方は井の頭公園ほど環境を大事にしているだろうか?」と考え直さないといかんのではと思った。