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大宮駐屯地創立66周年記念行事

今年続々と復活した自衛隊イベント。6月には3日に霞ケ浦駐屯地、4日に大宮駐屯地と古河駐屯地が予定されていた。このうち3日は台風2号が来て、午前中天気fが不安定であり行くのを見送った。行事は実施で、常磐線にダイヤ乱れがあったとのこと。

翌日4日はいい天気だったので、2014年以来行っていない大宮駐屯地に行くことにした。

大宮駐屯地は開門が10時と他の駐屯地祭より遅め。式典も10:30から。前に来たときには大して混んでなかったので、今回式典開始直前に来てみたところ、グラウンドまでの通路が人、人、人の混雑で驚いた。

とりあえず入ってすぐ自販機で麦茶を買い、受付でパンフレットをもらってグラウンドへ。グラウンドまで行くと空間がけっこう空いていて、後ろには木陰がある。しかし、式典開始直前では最前列には行けず、3列目ぐらいで人の頭の間から式典を見ることになった。

式典の前半はつつがなく終了。来賓は大野元裕埼玉県知事が祝辞を述べた。他に枝野幸男君ら国会議員本人が数名。駐屯地司令は陸将補で、首都に隣接する駐屯地だけに実は重要な場所だったりする。

そして観閲行進。写真は中央特殊武器防護隊の82式指揮通信車。

発煙機3型。

デビューしてもう10年を超えているNBC偵察車。8輪装甲車のファミリー展開は実現せず、三菱も16式機動戦闘車からファミリー展開がならず、最終的にはフィンランドパトリアAMVが採用された。

防衛装備品は国産であるべきという気持ちはあるが、8輪装甲車は海外派遣で使われることも考えられ、そうするとIEDなどの対爆性能を優先せざるを得ない。また、国際貢献で持っていくのであれば、国産より他の多くの国と共通の機材の方がメンテの合理化など何かとメリットがある。この決定は相応に合理的だと言わざるを得ない。製造は国内のライセンス生産となるのであろうか。

観閲行進でハプニング。液体散布車がスタックしてしまった。台風で芝生がぬかるんでいたのだと思う。また、この車は民間向けの消防車そのものなので、タイヤもオフロード用になっていなかった模様。後続の車がこの車をパスしていくことで観閲行進は続行し、この車もバックして一度芝生から抜け、無事に進んで退去できた。

アトラクションで高等工科学校の太鼓演奏。

同じく高等工科学校のドリル演技。銃はM1だが、1丁不具合か交換されていた。M1の在庫はこうやって消耗して消えていくのかなと思った。

戦闘訓練展示。敵のゲリコマが潜入したという想定。まず隊員と徒手格闘

不審者を捕縛して移送。

続いて黄色い煙が上がり、「ガーーーース!」の声(「状況、ガス!」とは言わない)。

隊員はガスマスク装着。

NBC偵察車が到着して調査。

化学兵器は除去したがまだガスマスク装備。

ドローンを飛ばして偵察。

ニコンZ6と24-200mmのレンズだったが、ドローンは普通に撮影できた(トリミング)。けっこう風があったが、小型のドローンなのに安定して飛んでいたのが印象的だった。

偵察バイクも出動(トリミング)。ドローンがあれば不要、とはならない。

倒したバイクに隠れて偵察。

敵はATMを発車しようとしたところを狙撃手により排除され、レンジャーがリペリング降下で突入して制圧。他の部隊も射撃しながら前進して敵を無力化。状況終了となった。

軽装甲機動車からの下車戦闘。

訓練展示後に安全点検と称して、残りの空砲を消費していた。空砲は使い切ってしまうものらしい。

装備品展示から化学剤監視装置。3台展開して化学物質の剤雲を計測し、種類、方向、方位角、経度を解明するとのこと。

天気がいいと大宮駐屯地は意外に沢山人が来るのだと分かった。といっても、人の絶対数が多いというより、駐屯地が狭いので混んでいるという感じ。このため、入場者の多くは隊員の身内や近所の人という感じだった。大規模な航空祭とは違う、アットホームな感覚がある。

安全保障環境は厳しさを増しているが、平和にイベントを楽しめる日々が続いてほしい。