Great Spangled Weblog

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豊洲防災Festiv@l 2024

3月。今年も豊洲の防災イベントの時機がやってきた。

今年は仕事が忙しいので行けるかどうか分からなかったが、どうにか時間を確保できたので3月9日の土曜日に行ってきた。

glemaker.hatenablog.com

前回に続いて今年もなんと、あの国民的アイドルゲーム、アイドルマスターミリオンライブ!とタイアップ。

toyosu-bousai.com

前回は豊洲がタイアップすることの意味を十分把握していなかったが、その後アニメを見て理解した。イベント会場がミリアニの聖地そのものだ。

イベントとして今年は有料デジタルスタンプラリーがあり、プレミアムプロデューサーコースに申し込んだ。カラビナと腕輪を装着。

ミリオンのイベントに行けるとハイになっていたが、年度末の疲れもあり現地に着いて早々は交感神経が優位で食欲があまり湧かなかった。これでは体が持たないかもと焦るが、スタンプラリーで歩き始めて喉の渇きに気付き水も確保し、水を飲んである程度歩いて徐々に調子が戻ってきた。

最初のスタンプを押してから空腹になってきたので昼食。去年食べたいと思ったジビエの店は今年は大神環の店として出店。

鹿バーガーをいただいた。期待通り美味しかった。

日野興業様の仮設トイレ。緑のアイツの柄。

前回ほとんど撮影していなかったがすてなーにを撮影。劇場の場所が去年はららぽーとだと思っていたが、アニメでがすてなーにの位置だと分かった。

アニメに出た39人のサイン。

ロコアートとかありそうな遊歩道。劇場はがすてなーにより海寄りなので、頑張ればリアルに劇場を作れるかもしれない。

まつり姫が白馬に乗って現れそうな場所。

デジタルスタンプラリーでがすてなーにへ。

ミリオンライブタイアップで39人分の等身大パネルを展示。

現代の三十三間堂。アニメを放送したので、それでキャラを知っているという人もけっこういた。

スタンプラリーで東電堀へ。災害時は港として使えそう。

伝説の「原っぱ」。

伝説の屋上。39人が星形に並んでダンス。

屋上から見たイベント会場。

シビックセンターにて、デジタルスタンプラリーを終えて景品をいただいた。ふと見ると茜ちゃんのドローンが。

仮設トイレを改めて撮影。

ブースを回って買い物などしてカードをいただいた。

日本酒やビールなどを飲んでいたらAED講習が始まったのでそちらへ。参加者はほぼ全員プロデューサーで、胸骨圧迫とAEDの実習にも多くが参加。

講師は今年も千葉PUSHの本間氏。ガチのプロデューサーでいろいろ貴重な話も聞けた。

www.chibapush.org

帰りにシビックセンターの茜ちゃんの幟を撮影。担当を撮影するとき、プロデューサーもまた撮影されているのだw

できれば今後も毎年ミリオンとタイアップしてほしいが、そうでなくてもまた来たいと思った。

茨城県自然博物館恐竜vs哺乳類展

表題の企画展の初日に行ってみた。

www.nat.museum.ibk.ed.jp

利根川を渡る下総利根大橋が無料化されて、茨城県自然博物館は行きやすくなった。といいつつ1年以上行かないでいたが、サイトを見たら面白そうな企画展があるので行くことにした。

常設展のダンクルオステウスの模型。魚が顎を獲得して無双し始めた頃の魚。

恐竜の展示はどんどんマニアックになっていてトリケラトプスの頭部の化石の実物がある。

ティラノサウルス親子のロボット。タイミングを図ると案外いい感じに撮れる。

飼育されているダイオウグソクムシ

企画展へ。初日はくす玉を割るセレモニーがあると知った。

そして入り口へ。

いきなりデイノニクスvsスミロドン

少し前までディノニクスだと思っていたが同じ恐ろしいでも恐竜のdinoではなくdeinoという違う綴りなのでイは小さくならない。

展示は考証が行き届いているので、スミロドンが前足を掲げて引っかくポーズなのに対しデイノニクスは前足をだらりと下げている。恐竜は肩の関節の動かせる範囲が狭く、哺乳類、特にヒトのように自由には動かせない。特に前に前足を伸ばせず、手先を器用に使えない。その一方で羽ばたく動作には問題なく、それがやがて鳥につながる。

鳥は前足が翼になってしまったので後足で器用にいろいろなことができるが、デイノニクスも足の指の方が大型で、収納可能という凝った作り。おそらく口の牙と足の爪が主な武器。

展示は古生代に発祥した爬虫類と哺乳類(単弓類)が中生代から新生代にかけてどう変遷していったかを表していた。背景として植物や他の生き物についても説明。

写真は中生代の大型哺乳類ディデルフォドン。恐竜の幼体などを襲っていた可能性がある。しかしこのような大型の哺乳類も白亜紀末に絶滅。

最後の方でまとめとして恐竜と哺乳類の比較が展示されている。

コリトサウルス。恐竜の下顎は複数の骨からできていて、頭蓋骨とかっちりしたヒンジでつながっている。口は上下にしか動かせない。歯は奥の方にびっしり生えていて斜めの面で草を挟む。これなら単に口をぱくぱくするだけですりつぶせる。歯は何度も生えかわる。

スミロドンの化石。哺乳類の下顎は一つの骨でできていて、関節は恐竜より緩く、顎を左右に動かして咀嚼できる。顎の骨の一部が上に伸びて側頭骨の弓の部分の内側にはまっていて、ここから頭の側面に顎の筋肉がつく。

哺乳類の下顎は骨の数が減っていて、なにがどうなったのか分からないが、顎関節の位置が変わっている。もとからあった顎関節を廃止して新しい骨の組み合わせで顎関節を新しく作った、というのは進化の不思議のひとつ。これで余った下顎の骨は哺乳類では耳小骨になり、聴力を高める役割を担っている。

もちろん恐竜と哺乳類の違いはこれだけではない。どちらが優れているということもないが、それぞれの身体の作りが祖先から世代を経て変わってきたもので、互いに交わることがない進化の枝を作ってきた。交わらないので、お互いに「あっちの方がいい」と思ってももう選べない。せめて歯が何度でも生えかわるようになれば、と思っても進化は残酷なものだ。

企画展は6月9日まで開催中。

天気がいいので屋上に上ってみた。菅生沼を一望できる。緑なす春はもうすぐ!

新説・恐竜 塗り替えられたその姿と生態

新説・恐竜 塗り替えられたその姿と生態

  • 日経ナショナル ジオグラフィック
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東急世田谷線で神社仏閣に参拝

妻が用事があって東京に行くというので、一緒に都内に行くことにした。前から考えていた東急世田谷線に乗ってみようと思った。

前日調子に乗って日本酒を飲み過ぎてなんとなく調子が悪いが、まあ時間が経てば大丈夫かと思い駅へ。

新宿で京王線に乗り換えて下高井戸で降りて、世田谷線のホームへ。

ちょうど猫電車が来た。

高井戸駅世田谷線散策きっぷを買った。380円だから2回以上途中下車するならお得。

松陰神社前で下車。松陰神社に参拝。

吉田松陰墓所にも参った。

吉田松陰の像。数え30歳という若さで亡くなったと改めて知った。

世田谷線を戻って宮の坂で下車。古い車両が展示してある。

豪徳寺に参拝。

寺の木にハトぐらいの鳥が何羽もいた。姿も鳴き声も見慣れない鳥で、まさか都内で珍しい鳥が見られるとは、と思い双眼鏡で確認。

インコだった。そういえば世田谷ではインコが野生化しているという情報をどこかで聞いたと思い出した。

ぐぐってみるとワカケホンセイインコという外来種。ペットが野生化したもの。豪徳寺ではキジバトぐらいの感覚で普通にいた。

www.jspb.org

三重塔。

そして招き猫。

招福観音堂。近所の地域猫の平和な暮らしを祈願。

招福猫児の像。

豪徳寺の門前の松の並木。

線路を渡って世田谷八幡宮に参拝。

中には厳島神社もある。

拝殿に参拝。神社の御朱印松陰神社とここ世田谷八幡宮にていただいた。

世田谷線で終点三軒茶屋まで。前に乗ったのがいつか思い出せないが少なくとも25年以上前。

結局調子はあまりよくならないので三軒茶屋から帰った。寒気がしてきて帰ったら38℃を超える熱で「まさかコロナに再感染?」とか、「しかし電車ではずっとマスクをしていたのでバイオテロにはなっていないはず」と考えたが、風邪の症状がほとんどないため、疲れで発熱したと推定。土曜日だったので帰宅後と翌日の日曜日をゆっくり寝て過ごして実際に熱が下がった。

出かけるのが億劫なときは体からの「休め」というサインだから、これに従わないともっとひどいことになると痛感。楽しいから出かけるのであって出かけるのが義務化したら逆効果だ。

ぬか床再起動

2021年にぬか床に挑戦し、ある程度美味しい漬物を味わうことができたが、年末にはぬか床が耐えがたい臭いになったので廃棄した。

glemaker.hatenablog.com

それから2年ほどぬか床のない生活をしていたわけだが、他の漬物、ザワークラウト、梅干し、白菜のお新香は順調に成功し持続して作っているので、ぬか床も再挑戦してみたくなった。そして、生ハムの原木コピペを見ては「俺だってうちに帰ればぬか床がある生活があってもいい」と感じていた。

そこで昨年の年末に再挑戦することにした。

冬だから失敗の要素が少ないであろう、というのと、毎日かき混ぜなくてもいいので楽というので冬に始動した。冬に成功するなら夏には冷蔵庫に入れれば同じだ。

2021年の教訓を様々に活かした。

まず、前回の2Lのプラ容器はぬか床による浸食が激しいので使わず、新たに4Lのホーロー容器を入手した。化学的な耐性は梅干しにも使えるタフさがある。四角い容器は寸法的には2Lに対してせいぜい3割増しなので冷蔵庫に収納可能。

4Lの容器であれば、1kgのぬかと1Lの水と漬け込む野菜を入れてもまだ余裕がある。

ぬかの入手ルートも複数確認した。下記3通りある。

  1. JA直売所で500g10円、あるいは1kg50円等で購入する
  2. JA直売所が「ご自由にどうぞ、ただし1人1袋」と配布しているものをもらってくる
  3. JA直売所併設のコイン精米機に「ぬかはご自由におもちください」とあるのでそれをいただく

「街の米屋」は地方都市ではほぼなくなって、JA直売所がその代わりになっている。ここでは玄米を都度精米して販売しているので、ぬかは廃棄物として常時出てくる。無料配布と言っても移動のコストがかかるので無料ではないが、どのルートも格安なので、漬ける野菜と同時に入手可能。

「炒りぬか」を商品として売っていることもあるが、これはめったに見かけない。ぬか床の元を買ってくるのもいい。自分は単に自作PCのノリで素材から作っているだけ。

marron-dietrecipe.com

作り方はまた上記サイトを参考にした。他の情報も参照して塩水を沸騰させる工程は略して、塩と電子レンジで加熱したぬかを混ぜて水で練った。冬でも2週間ぐらいでぬか床が完成し、大根やカブといった冬野菜を美味しく漬けることができた。

そして、改めて見て、前のぬか床が悪臭を放っていた理由に気付いた。手本ではだしパックに煮干し類を入れている。これだ!

煮干しをそのままぬか床に入れたところ、程なく煮干しが崩れてぬかと一体化した。やがて魚のタンパク質は変性して悪臭を放つようになった。このシナリオの蓋然性が高い。

だしパックに入れて定期的に交換する場合、だしパックからぬか床には水溶性の成分だけが出ていく。要するにアミノ酸かペプチドに分解された分だけが出ていってぬか床にうま味を加える。分解されなかったタンパク質はだしパックごと取り出される。この理屈だと将来的にも悪臭は出ないはずだ。

「だしパック」はなかなか手に入らないので「お茶パック」を使っている。

写真は一週間漬けた大根と2か月漬けておいたニンニク。

前回の大事な教訓はもう一つある。塩加減の調整だ。野菜を漬けると浸透圧で水分が出てくるから、ぬか床は水っぽくなり、塩分濃度も下がる。

水については、最初の写真のように隅に穴をあけておくとそこに水がしみ出すから、スポイトで除くことでぬか床の固さを維持できる。

しかし、それだけだと塩分がどんどん減って、やがてセメダイン臭がしてくる。前回は産膜酵母で真っ白になったこともあった。

塩をこまめに加えて塩分濃度を維持しないといけない。しかし、現在の塩分濃度も、望ましい塩分濃度も分からない中で細かく調整することは不可能だ。

ようやくこういう問題意識を持つに至り、改めて調べて塩分濃度計が安価に手に入ることを知り、5%まで計れる製品を買った。

A&D 防水型デジタル塩分計 AD-4723

A&D 防水型デジタル塩分計 AD-4723

  • エー・アンド・デイ(A&D)
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chef-mitch.life

上記などで望ましい塩分濃度は5%前後だというのを把握。

ぬか床の隅に溜まった水の濃度を塩分計で測り、5%を下回っていたら5%になるように塩を加えれば、5%までしか測れない塩分計で十分にぬか床を管理できる。

で測ってみると、セメダイン臭対策で大量に塩を入れたはずなのに4%以下の数字が頻発した。全体で2.5kgほどのぬか床なら25g塩を入れれば5%に戻せる計算だ。塩分計のおかげで簡単に塩加減を調整できる態勢ができた。

もう春なので、新たに直売所に並ぶ春野菜を漬ける楽しみができた。

なお、自分にとって漬物は完全に科学の領域。材料を計って処理すると野菜の微生物が活動して漬物ができる。ワクワクする体験でしかも漬物が美味しい。

一方で漬物自作勢にはオカルト的な言説もはびこっており、こういう勢力とは距離を置きたいと思う。オカルトとフードファディズムは現代人を蝕む悪しき領域。健康管理と美味しい料理はほぼ100%科学の領域で、科学的知見や伝統的文化を超えた過剰な意味づけは不要(特に食べ物を善悪に分けることは完全に無用)。

現代は不寛容の時代で、誰もが失敗を恐れている。イラストもそうで、驚くほど線が少ないラフ画をネットで見かける。ラフ画はラフなんだから、無駄な線、失敗した線がいくらあってもいい。間違った線を大量に引くからこそ、正しい線が見える。しかし、そういった間違いだらけの線の入ったラフはなかなか公開されない。しかし、北沢志保が歌うように「間違いの先に正解がある」のもまたこの世界の真実。重要なのは単に失敗しないことではなく、失敗とどう向き合うかだ。

こうして、「まあ家に帰ればぬか床あるしな」という生活が新たにスタートした。

春日部八幡神社と玉敷神社

気分転換にGoogle Earthを見ていて、野鳥の撮影によさそうな森を探していたところ、春日部八幡神社を見つけた。

近場の大きい神社は全部把握したつもりでいたが、ここは全く知らなかった。

さっそく行ってみた。

まず隣の春日部稲荷大明神に参拝。

階段を上っていると不意に地域猫が現れたのでとっさに撮影。宇宙猫が神社を背景にしたみたいな写真になった。

24-200mmの高倍率ズーム、親指AF、シャッタースピード1/125秒からISO感度が上がるように設定にして手振れ防止、というカメラの準備でチャンスを活かすことができた。

稲荷神社の他にいくつも神社がある。いずれも山の上にあり、山は浜川戸砂丘という砂丘とのこと。このあたりにいくつかある河畔砂丘の一つ。神社は特徴的な地形にあることが多く、この神社もそう。

もう2月なので杉の木がとてもいい色になっている><。

八幡神社は立派な参道の奥にある。

立派な拝殿。脇の社務所は建て替え中。お守りや御朱印は臨時の場所に移動。

樹齢700年のご神木。

手水舎。

力石。

翌日は騎西町の玉敷神社に行ってみた。隣の玉敷公園の藤が見事で花の時期はかなり混むが、それ以外ならあまり人はいない。

茅葺の神楽殿

日本酒「力士」が奉納されている。力士は地元の釜屋のブランド。以前はテレビでCMを打っていたと記憶する。騎西町の酒だったとこのとき知った。

www.rikishi.co.jp

北関東の酒蔵は醸造を外部に委託してブランドだけ残すことがあるが、釜屋は騎西町醸造している歴史ある酒蔵。

年度末の忙しいときは近くの神社仏閣に行くといい休日を過ごせる。

運動しても痩せないので食事を減らしたら痩せた話

結論を言えば、ダイエットに成功する方法は食事で取り込むカロリーを減らすこと。体のエネルギー消費に対して摂取するカロリーが低ければ差分は体脂肪から補われ、脂肪が減ることにより体重が減少する。

アニメ『豚のレバーは加熱しろ』の主人公、豚さんは自分の人間時代をこう言う。「眼鏡ヒョロガリクソ童貞」。眼鏡ヒョロガリはそのまま自分の自己イメージそのもので、長い間「私、いくら食べても太らないんだ♡」という認識でいた。

しかし人間、いつまでも「眼鏡ヒョロガリクソ童貞」ではいられない。加齢とともに代謝が低くなり、いずれは消費カロリーが摂取カロリーを下回るようになる。

自分には2019年にその時が来た。腹囲と中性脂肪メタボリックシンドロームの目安、それぞれ86cmと150mg/dlを超え、メタボ予備軍になってしまった。自分の身体の変化に気付かぬまま好きなように飲み食いして、気付けば隠れ肥満である。

2019年は講習を受けて、甘いドリンク類や間食を控え、食事も少なめにして頑張って数値を改善したが、翌年以降メタボの境界線をしばらくさまよった。

勤務先が変わって歩く量が増えたがそれでも不思議と体重は減らない。通勤だけではなく、カメラを持ってあちこち出かけて歩くことを心がけても全然減らない。顔を触ればふっくらしているし腹も肉がたるんでくるし。どうしたものか。

去年7月にコロナにかかって体重が落ちた。それを維持できるかと思ったら簡単に元に戻ってしまった。

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そして考えた。

昼食のカロリーを半分に減らすぽん。

昼食をずっと外食にしていたのだが、毎日なか卯で食券を買って空席ができるまで待つ食生活に疑問を感じ、別におにぎり2個ぐらいでもいいんじゃないかと、思い切って昼食を減らすことにした。

11月から食事を減らしてやがて冬。上のグラフにあるように体重や腹囲が減り、中性脂肪も150を下回り、おまけにHbA1cも下がって正常値になった。

日々体組織計で測ってスマホに転送している体重もこの通り。明らかに冬に向かって減少傾向になっている。

体重を減らすのは簡単な話だ。摂取カロリーを消費カロリーより少なくすればいい。理論はこれ以上ないくらいシンプル。

この方法が正しかったことは、ハーマン・ポンツァー:『運動しても痩せないのはなぜか』を読んで再確認できた。強いて言えば、断食のような極端なことはしなくてよかったということ。極端な食事の制限は体を飢餓モードにしてしまい、代謝が落ちて痩せにくくなる上に、食事の欲求が増して簡単にリバウンドしてしまう。

詳しいことは本を直接読んでいただきたいが(ダイエットだけでなく人類そのものへの理解がぐっと深まる)、ヒトの1日の消費カロリーはホメオスタシスの働きにより日々ほぼ同じに保たれていて、運動をしてもしなくてもほとんど変わらない。運動でカロリーを消費すると他のカロリー消費が抑制され、結果として総量は同じになる。だから、体重を減らすためには摂取カロリーを減らし、不足を体脂肪の消費で補うようにするしかない。

細かいところでは、脂肪は案外簡単に燃焼できるので、「糖質制限」などというものはほとんど無意味だという話(医師が指導する場合は別)。もし摂取カロリーが多ければ糖質は脂肪に変わり蓄えられる。消費するときは糖が不足してくれば脂肪が代わりに使われる。人体の脂肪はエネルギーの貯金なのだから、引き出すのはそれほど難しくない。ごはんの量を減らしたり食べなかったりしても、代わりに脂質をとればカロリーは間に合ってしまう。例えば肉だけ食べてご飯抜きにしたところで、肉の脂身が糖の代わりに燃え、余ったカロリーは脂質として蓄えられる。脂肪は糖質の倍もカロリーが高いので、わずかな量でも間に合ってしまう。あくまで、体重のコントロールで重要なのはエネルギー収支の量的な話だ。この本では糖質制限ダイエットといいつつ実質的に摂取カロリーが減っているならそれでいいのではとある。もちろん減っていなければ無意味だ。

血糖値と中性脂肪も、両方合わせて血液が身体に運ぶ燃料ということで、血糖値が多すぎるとタンパク質を硬化させていろいろ害があるので基本的に低い値に抑えられていて、中性脂肪を血中に流すことで補っているらしい。全部を脂肪にできないのは脳のように糖しか使えない器官があるため。

健康診断でメタボ回避に成功したが、体重を65kg台にしたいのでもうしばらく少なめの昼食でやっていく予定。おにぎり2個とゆで卵1個の組み合わせが自分にはちょうどいい感じ。

北沢志保のように痛みと仲がいいのはよくないが、空腹とは仲良くした方がいい。ヒトは長年飢餓に耐えて生きてきた。寝る前に「ちょっと一口」などと食べなくても死にはしない。

それでも夕方空腹が気になるときは、「ひもじさに耐えられぬ時は、これを食べるがいい」ということでシリアルバーを1本カバンに入れている。

なお、運動をしても痩せるわけではないが、減った体重を維持したり、QOLを高めるためには運動は必須というのがハーマン・ポンツァー氏の見解。自分としては走るより歩く方が向いているので、できるだけあちこち歩きたいと考えている。重いカメラを持って歩くのは立派な運動で、これを誰もスポーツだと認めてくれないのは実に不思議だ。

水天宮から清洲橋を渡って清澄公園へ

1月14日に西新井大師亀戸天神に参拝して、その後行こうとして断念したコース、水天宮から清洲橋を渡って清洲公園へのルートを2月10日に歩いてきた。

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地下鉄半蔵門線で水天宮前へ。仕事で何度か来たことがあったが、「水天宮って何だ?」と常々疑問に感じていた。

以前使っていた東京シティエアターミナルの方ではなく、水天宮の方の出口から外に出ると、すぐ左が水天宮。完全にビルの谷間にあるので、「ここに神社がある」と事前に知っていないと見逃してしまいそう。

東京の水天宮は久留米の水天宮の分社で、藩主有馬頼徳が江戸の屋敷に開設したもの。地元住民の要請で毎月5日に一般開放するようになったとwikipedia情報。

昭和40年代に二階建てとなり、2016年に今の社殿が新築となった。

神社はRC造の建物の2階にあり、建物ごと免震構造になっている。免震構造はいわば地面から建物をフローティングマウントしているので、大地震のときは動く。この変位を吸収する遊間が植え込みになっている。

建物を2階に上がると神社が。

天気がよいせいか参拝者は多く、けっこう並んだ。

弁天様も人が並んでいる。

水神様を祀る神社なので手水舎は龍。

灯籠も龍。金網に賽銭をねじ込む人が絶えないようだ。

建て替えられたばかりの神社なので、都会の風景の中で金色に輝いている。

水神様を祀る神社なので河童の像。

子宝いぬ。安産にもご利益があるとのことで、子供を連れてお礼参りに来ている人もかなりいた。

ふと「『水天宮』は『雨宮天』と字面が似ているなあ」と思ったがアクアは水の神であるので特に問題はない。

水天宮の次は箱崎ジャンクションを撮影。

無事箱崎星梨花箱崎ジャンクションも撮影。

箱崎ジャンクションから少し歩いて清洲橋が見えてきた。こちらからアクセスすると想像以上に大規模な橋。

船で何度かくぐったことはあるが、渡るのは初めての清洲橋

永大橋、両国橋などとともに、震災後の復興事業で架けられた橋。アイバー自定碇吊橋という独特の構造型式。ドイツのヒンデンブルク橋を参考にしたとされる。

ネットではなかなか写真が得られず、自分で行って初めて分かるセンターステイ部分。

小名木川に架かる萬年橋。

下流側の橋梁。隅田川大橋、永代橋中央大橋

隅田川の向こうにスカイツリー

上流側の新大橋。

清洲橋を渡って左岸側から。

清澄公園から清澄庭園へ。

ちょうど昼時だったが食事ができるわけではないので、東京シティエアターミナルで弁当を買ってここで食べればよかったな、などと思う。

池にはカエルの卵が。もう春が近づいている。

野鳥はキンクロハジロホシハジロが多数。他にヒドリガモカルガモもいた。

清澄庭園岩崎弥太郎が買い取った土地で、大名屋敷時代の庭園を整備したもの。関東大震災の後土地の東半分を公園として都に寄贈。西側は昭和になって都が買収し、都市計画に基づいて庭園を再整備して有料で公開するようになったもの。

震災で建物が消失したり、戦後盛土して資材置き場になったりしたというが、現在は他の大名屋敷の庭園と同等の見事な庭園になっている。池にある「涼亭」は震災や戦災を免れて今に残る建物という。

庭園を出て清澄白河駅の方に歩くとレトロな建物があった。清洲寮という昭和8年にできた民間の集合住宅だという。今でも入居可能でかなりの人気物件だというのが検索して分かった。

この辺りは深川という土地だというのが行ってみて分かった。深川江戸資料館というのもあるがそれはまた後程。