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戦略空軍

戦略空軍 (文庫版航空戦史シリーズ (26))

戦略空軍 (文庫版航空戦史シリーズ (26))

最近はできるだけ本は買わず、以前買って読み切らなかった本を読むようにしている。本の出費が馬鹿にならないので倹約。それにできれば、本をこれ以上増やしたくない。

そうして読んだ本の中で、特に面白かったのが朝日ソノラマの『戦略空軍』。神田の文華堂で買ってから、読まずにほったらかしていた本だ。これが読み出したら止まらなかった。

『頭上の敵機』や『メンフィス・ベル』で描かれた米空軍による対独昼間爆撃のドキュメント。ドイツ空軍が手をこまねいて待ち受けている中を大編隊で突入、シュヴァインフルトのボールベアリング工場を昼間精密爆撃で破壊する。作戦の目標は達成されドイツの工業に大打撃を与えるが、爆撃部隊の損害もまたすさまじいものだった。

この戦いを、司令官のエイカー准将の働きぶりを軸に、多方面から描いている。中でも本書の序盤と終盤に配置された、2度のシュヴァインフルト爆撃の再現は、臨場感があってかなり興奮して読んだ。常々戦場など行きたくないが、特に爆撃機の搭乗員にはなりたくないと思った。