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AM3+のマザーボード買った

先月、AMDからPiledriverアーキテクチャの新しいCPUが発表された。

当面は価格が高いだろうし消費電力が多めなのも気になり、すぐに購入したいとは思わなかったが、今使っているPCのマザーボードをAM3+のものに交換するのはいいかもしれない、と考えはじめた。

特に不具合はないし性能も申し分ないのだが、メモリがDDR2であることや、SATA3.0とかUSB3.0などに対応していないことは気がかりだった。

ネットで調べると案外OSの再インストールが必要ない場合が多いようだし、AMDチップセットも990シリーズの次は当面出そうにないので、買ってすぐ新製品が出てがっかりということもないように思えた。

チップセット990FXのマザーに16GBのメモリを積んでPCをこの際大幅アップデートし、いつかFXのCPUも手に入れよう、とか考えるようになり、ついに先日マザーボードを交換した。

とはいえ、具体的に何を買うか、というところで、考えが急にトーンダウンした。

990FXがいい→CrossFireXやらなきゃ990Xで問題なくね?(これもCrossFireX可能だがFXよりは性能が落ちる)

メモリ16GB→現状困ってないなら4GB×2の8GBでよくね?

で、今年出たASUS M5A99FX PRO R2.0というのを狙っていたのが、それよりやや安い製品でいいや、となり、去年発売のASUS M5A99X EVOを購入した。メモリはCFDのDDR3-1600でCL9の4GB2枚セット。

AM2+のマザーからAM3+への交換なので、CPUはPhenom II x4 955BKをそのまま使え、CPUクーラーも侍ZZ(ファンが故障したのでオウルテックの製品に交換済)を引き続き使えた。他の機材も順調に引き継いでM/Bの交換作業終了。

PCを起動すると、BIOS設定画面でいきなりマウスが使えて驚く。日本語表示にもできる。BIOSで2バイト文字が使えるとか軽いショック。とりあえずは標準設定で再起動。

噂通り、Windows7が起動できた。これ幸いとドライバ類とユーティリティをインストール。これで一件落着。

と思ったのだが、どうもたびたびブルースクリーンになり安定しない。

セーフモードだと安定しているので、なにか解決方法があるのかもしれないが…

TVチューナーカードを使おうとレジストリを編集したら、ブルースクリーン頻発でなんの作業もできない状況になってしまい、あきらめてWindows7を再インストールする決断をした。

その後はPCは磐石の安定性を発揮している。

Windows7の方も、XPの修復インストールほど便利ではないが、フォーマットなしで再導入すると、ユーザーが作ったフォルダはそのまま、それ以外はwindows.oldフォルダに移動、ということで、前の環境のファイルがそっくり残っているので、使える状態に戻すのにさほどの手間はなかった。手間がかかったのはx-アプリの音楽データをバックアップから復元したことぐらい。

安定して使えると分かったらあとは各種設定の詰め。

まずTPUとEPUのスイッチをオンにし、性能向上と節電を図る。

続いてBIOSの設定で、TPUにより勝手に設定されたOC設定を修正。

さらにユーティリティソフトでOCができるが、BIOSでできることを常駐ソフトですることもないのでOCツールはインストールせず。BIOSアップデートツールは導入して、さっそく更新作業した。

BIOSの方でFSBは定格の200MHzに。メモリはDDR-1333で認識されていたのをDDR-1600に手動設定するとともに、レイテンシ関係を9-9-9-24に設定。この辺はあくまで定格で。

CPUの方は倍率をデフォルトの16倍から18倍に変更して3600MHz駆動にした。前のPCもこれで安定していたのでこちらでも問題ないと判断。じっさい、10日程使っているが問題は起きていない。

以上の設定で現在使用中。前のPCからの目立った変化は、CPUファンが最低でも1000rpmを下らなかったのが、800rpm弱まで下がるようになり、ちょっとだけ静かになった。

あとはベンチマークでしか性能の違いは分からない。CPUが一緒だからまあしょうがないところ。逆に、数値的には確実に変化が出ている。

まずWindowsエクスペリエンス

前のPCのデータは3月頃の過去ログを参照していただくとして。

メモリが7.4→7.5、グラフィックスが2つとも7.5→7.6、HDDが7.7→7.9と数値が上がった。

CrystalMarkは総合256327で前回の237977に対して約8%の向上。主にメモリとHDDの値が向上している。

CrystalDiskMarkSSDに関してはシーケンシャルリードが倍近い値になっている。SATA3.0にしてSSDが本来の性能を発揮できるようになった。もっとも他の値はあまり変わらないので、使っていてストレージ関係が速くなったという実感はない。HDDの方はもっと変化がない。

USB3.0は対応機器が手元にないのでまだなにも評価できない。ただ、ケースの前面にあるポートが使えるようになったのはうれしい。

最後にFF14ベンチの結果。720pの小画面の方で実施して、4219だったスコアが4876に改善された。値としては15%程度だが、ベンチを実施していてほとんど動画が途切れなくなったので、性能向上をはっきり実感できた。

あとはCPUをいつ変えるかが問題。Piledriverが安くなるのを待つか、さらにその後継が出るのに期待するか。しかしAMDのCPUには最近あまりワクワクしないのが残念。現状が続くなら、このM/Bの寿命が来る頃にはintelに移行してしまうかもしれない(ハード的な寿命は何年も先のことだと思うけれど)。

ASUSTek AMD Scket AM3+for FX ATXマザーボード M5A99X EVO

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