Great Spangled Weblog

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シルバースピットファイアに会いに行った

アイドルマスターミリオンライブ!の6thツアーの追加公演を待ちわびているとき、日本にスピットファイアが飛んでくるという情報が入ってきた。

www.silverspitfire.com

現存する英国の戦闘機、スピットファイアで世界一周をするというプロジェクトだ。

欧米に行かないとまず見られないスピットファイアを日本で見られるとあっては胸が弾む。

当初の予定からやや遅れてミリオン6th SSAの公演があった9月21日にサハリンから千歳空港に到着。9月22日に龍ヶ崎飛行場を目指すが天候悪化のため花巻空港ダイバート。支援のピラタスPC-12は仙台空港へ。

しばらく東北で過ごすという話の後、台風19号が近づく中、合間の晴天を突いて10月10日に県営名古屋空港に無事移動。PC-12とも合流。そしてあいち航空ミュージアムで10月12日から14日までの3日間一般公開することとなった。

10月12日から13日にかけては関東から東北へと台風19号が通過し、13日朝まで交通機関がまともに動いていないためとても出かけられず、10月14日が最後のチャンスとなった。

季節の変わり目でやや熱っぽい状態だったが、どうにか14日の朝は出かけられそうだ、と分かり、滅多にやらない私費での新幹線の日帰り旅行に行ってきた。

東京駅から新幹線で名古屋。これは簡単。その先をどうするかと検索。名鉄で西春に出てバスで移動が最も早くて安いと分かり、名鉄線に乗り換え。西春駅で降りるとバスが20分に1本ぐらい県営名古屋空港まで出ている。あいち航空ミュージアムには手前のエアポートウォークに行けばいいと分かった。

西春駅ではスピットファイア目当ての人は数人。とはいえバスは渋滞で時間が遅れて到着とあり、現地がどんな様子かと思って、エアポートウォークに着いてみるとミュージアムに入場待機列が。13時からトークイベントがあるので山ほど人が来ていると分かった。

最後尾に並んで待っていると1時間ほどで入場。入場制限ではなく発券で手間取っている、というのは中に入って本当だと分かった。中のスペースは十分ゆったりしていて、飛行機の展示を見るには問題なかった。

そして初のリアルスピットファイア。かっこいい!

支援のPC-12も展示。手前は零戦の模型。左はMU-300。三菱ワンダーランドへようこそ!

入り口のある2階から1階に降りて展示機を間近に見る。PC-12の胴体のスポンサー様一覧を撮影。

どっかのアニメで見たAW101ヘリコプター。まさかこんなところで初対面となるとは。

そして目の前にスピットファイアが。かぶりつきで見られる!

独特の外側収納の脚とラジエーター。後で確認したらマジックでサインが書かれている。

操縦席まわり。座席の後ろに燃料タンクを増設してあって燃料ハッチがある。主翼にも燃料タンクが増設してあり、700kmほど飛べるとのこと。武装と防弾鋼板がなく、無線機も小さくなったので実現できたこと。平和な時代ならでは。

座席後ろのアンテナ類はGPSELTのアンテナ。GPSは航法計器用というより、非常用のELTキットの一部としてこの場所に装着されているらしい。

実機についてこの角度で写真に撮る人がめったにいないので自分で確認してきた、スピットファイア主翼のねじり下げ。

楕円翼レイノルズ数の関係で翼端失速が起きやすい。ユンカース社が主翼のねじり下げを考案し、スピットファイアもこれを採用している。日本では三菱に伝わり、96艦戦で採用。いずれも翼端失速で悩まされることはなかった。

一方、ハインケルの系列で楕円翼を採用した99艦爆は翼端失速による不意自転に悩むことになる。ねじり下げは航続性能に影響するということなので、艦爆としては別の解決方法を探ったのかもしれない。

スピットファイアと、YS-11と、これを見に来た人々。

トークイベント待機中の人々。

ピカピカの胴体に紅白が反射。

操縦席を後ろから。地上姿勢ではマジで前が見えない。

スポンサーのIWC様のブース。限定モデルとか展示されていた。

スピットファイアボーイズと大村知事。

トークイベント中にも機体を撮影。

台風がなければトークイベントに関係なしに見に来る予定だったのだけど、こうして直接パイロットの声を聞くこととなった。

とはいえ、本人から日本に来た印象などを直接聞くことができたのはありがたかった。トークは通訳つき。

階段を上がって上から。

貴重なスピットファイアだがトークイベントの最も混んでるときで人数はこれぐらい。実際帰りには待機列はかなり減っていた。

台風さえなければ待たされることはなかったし、台風でタイミングが変わってトークを聞くチャンスにもなった。

めぐりあわせは分からない。

スピットファイアは翌日10月15日に鹿児島に移動。今は台湾、香港を経由してベトナムにいるとのこと。

日本に来てくれてありがとう。無事を祈る!

世界の傑作機 (No.102) スピットファイア

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Spitfire Pilot: A Personal Account of the Battle of Britain (English Edition)

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