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HDD交換

2004年7月に買った160GBのHDDの信頼性が怪しくなってきた。

CrystalDiskInfoによると健康状態が「注意」になっている。「代替処理済のセクタ数」が4個ほどあるため。

HDDの機能としては、これぐらいどうということはない。しかし、不良セクタの出現頻度が徐々に上がってきていたので、HDDの寿命が近いと判断した。

具体的には、今年の秋ごろに最初の不良セクタが現れた。次に、12月半ばに不良セクタが2つになっていた。その一週間後、再度CrystalDiskInfoを動かすと、不良セクタは4つに増えていた。また、12月に入ってファイルが壊れてCHKDSKされることが2回あった。

ここにいたって、HDDの交換を決意した。時々バックアップはとっていたが、クラッシュする前に交換する方がなにかといい。

HDDの寿命は普通数万〜十数万時間はあるようで、6年目とはいえ、1万2千時間で寿命が来るというのはいささか早い気がする。心当たりがあるのは温度で、夏場は55℃ぐらいまで熱くなっていた。50℃を上回らないよう何か配慮をしたほうがよかったのかもしれない。

会社帰りにHDDを買った。日立の1TB。前に買ったのも日立で、曲がりなりにも5年以上使えたから、今回も同じ会社にした。容量はこの半分でも十分だが価格が半額になるわけではなく、これより容量が大きいと1万円超えるようなので、1TBにした。

帰宅してさっそく自宅PCのケースを開けて取り付け。まずはSATAの2つ目のドライブにする。旧HDDのXP環境で新HDDのパーティションを切ってNTFSでフォーマット。フォーマット中に、旧HDDの内容をポータブルHDDにバックアップ。Acronis True Imageを使用。フォーマットは4時間程かかった。ひとまず就寝。

翌朝、旧HDDをPCから外し、新HDDを1番目のHDDに差し替えて、Acronis True Image用の緊急用CDからPCをブート。ポータブルHDDから旧HDDのバックアップを新HDDにレストア。これにも4時間ぐらいかかった。

しかも、レストア時にHDDのパーティションを削除して作り直すことになった。ということは、昨晩フォーマットしたのはまったくの無駄だったということ。レストアなんて滅多にしないからそんなこと忘れていた。

これでHDDの引越し完了。………ところが。

CDを抜いてリブートしてさあ起動、のはずが、起動しない。なんと。

XPのインストールCDから起動してみる。ntldrをコピーとかなんとかを試そうという考え。ところが、回復コンソールで、ファイルをCドライブにコピーできない。Cドライブは確かにあって移動もできるが、dirできない。

いっそXPを再インストールしようと、そちらに進んでみると、Cドライブはフォーマットからやり直すという話になった。それでは時間かけてレストアしたデータが全部消えてしまう。いったん休止。

ここでひらめいた。「新規に7をインストールすればいんじゃね」。

しかし年末年始にこれ以上の出費は…。あらかたのアプリがフリーで手に入るこのご時世だが、Windowsは安くない。

Acronis True Imageの「ディスクのクローン作成」を試してみて、それでうまくいかなかったら7をインストールして、新たにPCの環境構築をやり直そう、そう考えた。

旧HDDからブート。さっきのXPのインストール試行時に、昨日作った新HDDのパーティションは壊れてしまっていたので、まずは新HDDのパーティションを全削除。続いてAcronis True Imageを起動して「ディスクのクローン作成」を実行。

順調に作業が進んだ。明日の朝には新HDDへの引越しが完了しているだろう。と思ってPCから離れる。しばらくして見に行ったら、なんと、1時間半ほどで作業終了。え? フォーマットやレストアに何時間もかかったのに、どうして? しかし、ファイラーで新HDD見てみると確かにクローン作成が終了している。

新HDDを1番目のドライブにしてPC起動。起動した。何事もなかったかのようにXPが動いた。ぱっと見何も変わらず、よく見るとHDDの空き容量が猛烈に増えている。ディスクアクセスも速い。

ということで、Acronis True Imageの「ディスクのクローン作成」により無事にHDDの引越しが完了した。

新しいだけにまったく異常なし。冬なので温度も30℃台。

一方、「クローン作成」でHDDの引越しをしたので、パーティションの構成は旧HDDのものを受け継いでしまった。

HDD交換後なので上が新HDD、下が旧HDD。

この通り、プライマリパーティションはCドライブの1つだけあればいいのに、2つ程余分にある。OS/2に付属していたブートマネージャーと、かつてOS/2をインストールしていた区画。容量を最小限に減らしてあるがまだ3GBある。OS/2なら余裕で入れられるサイズ。ハードウェアのドライバーが不備なので、今のマシンではまともに動かない。動くなら入れてみたい。

今回、ブートマネージャーとOS/2用の区画をなくしたかったのだが、うまくいかなかった。まあ、無駄な領域は1TBのうち3GBぐらいでしかないので、気にしなければ何の問題もない。将来7をインストールするときがきたら、改めてパーティションを切りなおすことにしよう。

あるいは、OS/2用の区画に別のOSを入れてみたくなるかもしれない。そのときは、ブートマネージャーをアクティブにすることで、簡単にデュアルブートにできる(デュアルどころかマルチにできる)。そういう可能性があると考えて、無駄という認識を改めるのもありかもしれない。

新HDDのCrystalDiskMarkの結果。この数字だけではいいのか悪いのか分からない。

旧HDDも測ってみて納得。新HDDになって速度が倍になった。たしかに速度向上が実感できる。

あとは、夏場の温度上昇をいかに防ぐか。旧HDDが3.5インチベイだったのに対し新HDDは5インチベイに置いたので風通しはよくなった。対流で放熱できればこのままでいい。駄目なようならHDDクーラーを探してみよう。